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怪!都心の稲荷神社に「砲弾と狛犬」

2007年12月29日09時06分 / 提供:PJ

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怪!都心の稲荷神社に「砲弾と狛犬」
都内港区の城山一帯は、起伏が多い谷地だったようだ。通りから20数歩上ったところに鎮座するのが、葺城稲荷神社。(撮影:今藤泰資) 写真一覧(6件)
クリスマス気分に浮かれる25日、都心の虎ノ門パストラル近くで奇妙な稲荷神社を発見、余裕があったので立ち寄った。場所は地下鉄神谷町から虎ノ門に向かう桜田通りの一本ウラ筋。この付近、古くは谷地だったらしく、入り組んだ地形になっており、俗に城山と呼ばれている。森ビル開発の「城山ヒルズ」は、豪族の城跡があった事にその名の由来を持ち、江戸時代には大名屋敷が軒を連ねたというが、その豪族、太田道潅か熊谷直実のドチラかだというから面白い。

 付近を歩くのは初めてではない。折からの北風にはためく「葺城稲荷神社」の幟(のぼり)がなければ、見過ごしてしまいそうな小高い地形の上に、その神社は祭られていた。20数段の急な階段を昇ると、中年の男性がしきりにイチョウの落ち葉をかき集めており、わたしの姿を見て、「おッ」と奇声を発した。こんな神社にこの時間、参拝するのが珍しいらしい。ほぼ三角形の狭い境内には、なんと巨大な砲弾が丸石の上に置かれている。まずは小ぶりの本殿に参拝。

 数年前まで管理していた老婦人が、「いよいよムリになったので、わたしが交代したんです」と、仕事の手を休めて親切に解説する。「あの砲弾は、終戦直後のある深夜、どこの誰かはが置いていったモノだ」そうで、「ウワサでは、海軍工廠に勤務していた高官が持ってきた」のではないかという。それにしても場違いな砲弾だ。いっそ靖国神社へ奉納すればどうであろうかと水を向ければ、「いえね、この神社は間もなく取り壊し。神主が森ビルに売却しちゃんたんで、砲弾もいずれ」と気軽にいう。

 葺城稲荷神社の名前の由来は、「屋根葺(ぶ)き職人が住んでいた町だった上、道潅か直実の城跡だったから」らしい。詳しいことは「江戸町方書状」に残されており、「もっと知りたくば、港区郷土資料館にヒラタという若い男がいるから聞けばいい」という。さらに、「ご主人、本殿のお社は立派だから、トクとご覧ください」との案内に、再びのぞいてみれば、なるほど見事な細工をほどこしたお社が鎮座ましていた。

 それにしてもこの稲荷神社。キツネに代わってこま犬が守護し、ピカピカ磨いた砲弾まで祭っている。真昼の夢か、はたまたマボロシか。親切に案内してくれた40代の男性こそ、ご本体の「オキツネ様」ではなかったかと考えている。葺城稲荷神社は、「ふくさしろいなりじんじゃ」と読むと聞いて、ますます奇怪感を深めたクリスマスの午後。直後に行った第37森ビルでの打ち合わせは、予想外の方向に話が進展。同行O氏がことの意外さに驚いたのは、やはり葺城稲荷の「オキツネ様」のご利益だったか…?【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 今藤 泰資

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