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【独女通信】復活!! 大人のバンドはアツい!!

【独女通信】復活!! 大人のバンドはアツい!!
学生時代、ピアノを弾く姿が印象的だった友人のY子。彼女が伴奏する音にあわせ、よくバンドの真似ごとをしたものだ。就職を機に幼少から習っていたピアノを辞めてしまったが、数年後、音楽の道を夢見て仕事を辞め、音楽学校に通いながら、アマチュアのバンド活動をしていたY子は、いつも輝いていた。「あの頃は、ピアノ演奏で生計を立てたいと思っていたけど。現実は厳しかった。若かったのかな」。挫折してピアノを弾くことさえ辞めてしまったY子は当時20代半ば。その後、現在の会社に就職して10年。今や仕事をバリバリこなすデキる女性になったY子。

そして今から4年前のある日、Y子は「姉のダンナが遊び半分で買ったドラムセットに触ったらビビビときちゃって(笑)。その日に、ドラムの教則DVDを買って、翌日には、音を思いっきり出したくてスタジオで叩いていた。久しぶりに楽器に触れてスイッチが入ってしまったみたい」。仕事もプライベートも順風満帆だったY子だったが、何かが欠落していると感じていたそうだ。

「音楽だけのことを考え、夢中になっていた20代の自分がいたのに、気がついたら30代。このまま仕事して、いつか結婚して・・・と、まっとうに自分の人生過ぎていくことを想像したら違う!! って思った。同世代ならば誰もがそんな迷いに直面することがあるはずだけど、残念ながら正確な解答ってないものね」とY子。彼女にとって、ドラムとの出会いは必然的だったのかもしれない。そして、20代半ばの男の子との3ピースバンド結成から2年。すでに数回のライブをこなし、セミプロのレッスンも受講中だ。そして最近は、「カフォン」という新しい打楽器にも手をつけ、ネット上でやりとりしている男性と路上ライブを予定しているらしい。

Y子のように、昔バンドを組んでいて、また音楽活動を再開している独女、独男の友人は意外に多く、自称、流しのボーカル(ジャズ)というH美や、社内でバンドを組んでいるS男、路上や公園での弾き語りを年に数回、度胸試しと言いながら敢行している中間管理職のM彦などがいる。始めたきっかけを聞くと、皆一様に「これでいいのか?」「何かを始めたい」「仕事とは別の世界で熱くなれるものを持ちたい」と思っていたという。

「仕事が忙しければ、忙しいほど、練習にも熱が入るし、本番のライブでも心地よく歌えちゃう。それが仕事への活力にも繋がっているから不思議」とH美。「ストレス発散にもなるし、仕事とは、きっぱり切り離せる時間が必要だった」と言ったM彦にいたっては、彼が弾き語りをしていることを社内の人間は知らないそうだ。

80年代後半から90年代前半のバンドブームを体感してきた、彼らは今30〜40歳。10数年たった今、日常生活への物足りなさが引き金になって、再び人前でパフォーマンスを始めた彼らに必要だったものは、仕事とは一線を画する特別な時間だったのかもしれない。それぞれの記憶の断片から手繰り寄せた音楽は、彼らをアツくさせている。(オフィスエムツー/オオノマキ)
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