今週のお役立ち情報
「パブリック・ジャーナリスト宣言。」を読んで=朝日新書・PJニュース編集長小田光康著
2007年12月23日12時43分 / 提供:PJ
【PJ 2007年12月23日】−
ネット市民メディア「PJニュース」編集長、小田光康氏の著書、「パブリック・ジャーナリスト宣言」(朝日新書)を読んだ。これまでは、自分の記事を投稿するだけで精いっぱい、PJニュースの生い立ちや全体の姿、ほかのPJ記者の方々の動きを知る機会がなかったため、大変参考になった。
ライブドアサイトへのアクセス数と連動したニュース配信
本をパラパラッとめくって最初に目にとまったのは157ページの「PJニュース」編集長のある1日。編集作業は365日、朝4時から始まる。そして、朝6時からのアクセス増、昼休みのアクセス増にあわせた記事の選定と配信。そうか、ネット上のニュース配信は読者の動きと連動する世界なのだ。自分の記事が掲載されるタイミングにも一つひとつ意味がある。あらたな発見とともに奥の深さを知った。
読者からの信頼、記事の客観性とは?
ニュース記事の客観性は、記者経験の浅いわたしには技術的にも難しい課題だが、この本には、客観報道などは存在しないと書いてあった。読者の信頼を得るにはもっと大切なことがあるというのだ。それは、客観性にこだわることよりも、まずは、一つひとつの記事に対して、記者の氏名や取材源を明らかにし、多くの読者の何らかの役に立ってほしい、という良心を言葉や態度で表現することの方が、大切だという考え方である。今後の指針として、何度も読み返した部分である。
市民メディアのマネジメント
ボランティアの継続的な経営ほど難しいものはない、徹底したコスト管理が不可欠だ。このことを言葉通りに実践している、編集長の努力と豊富なアイデアに、市民が主体になることの本質を見ることができた。徹底したコスト削減策は、マイナス思考からは決して生まれない。移動編集室など、アウトドアの経験が先々役に立つこともわかった。アウトドアは、物を減らし効率を上げる工夫の積み重ねだからだ。市民メディアに限らず、ボランティアで直面する問題解決において、共感する部分が多く、とても参考になった。
編集部と各PJ同士の信頼関係
ネット上のネットワークで配信されるPJニュース。編集部が多くの市民記者とどのように信頼を築いていくのか?わたし自身、編集長と顔を合わせる機会のないまま、70本以上の記事を書いてきた。本を読むと、「見ず知らずのわたし(編集部)に原稿を預けてくれるかどうかという懸念があった」と書かれている。膨大な編集作業のなか、1人ひとりの記者に思いをはせる姿が浮かんでくる。
そうだ、投稿する側のわたしも、自分を信頼してもらえるような努力が必要なのだと思った。家事育児仕事で、なかなか私的にパソコンへ向かう時間がとれず、PJニュースのSNSのコミュニケーションにもついていけなかった。しかし、投稿した内容が尊重され配信される、必要なときにはすぐにSNSのメッセージで交信ができる、それらの積み重ねから、何かを共有しているという気持ちをもつことができるようになってきた。
パブリック・ジャーナリズムとは何か?
12月8日に佐賀県唐津市で開催された「まちづくりシンポジウムin唐津」にパネラーとして参加した時に、市民主体のまちづくり活動の1つとしてPJニュースを紹介させていただいた。パブリックジャーナリズムとは何か? 人にどのように説明するのが良いか? いろいろ考えたけれども、結局、堅い話ではないのだ。15ページに書いてある、「そもそもジャーナリズムは一般生活者、パブリックのものであり、プロのジャーナリストの専管事項ではありません。取材・報道の自由はみなさん一人ひとりに与えられた基本的人権なのです」。
佐賀県唐津市の地域紙、唐津新聞が62年の歴史に幕を下ろし廃刊することになった。今後は、すでに行っているネット事業へ一本化するそうだ。固定費のかからない身軽な組織での再スタートとなる。情報技術(IT)革命により、誰もがメディアを持つことができる次代になった。地域のメディアも、マスメディアに負けない主要なメディアに移行するのではないか。市民や地域メディアにしかできない報道がある。その大きな可能性に今度も期待する。【了】
■関連情報
PJニュース.net
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とっておきの能登ガイド
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 高橋 泉【 佐賀県 】
この記事に関するお問い合わせ / PJ募集
ライブドアサイトへのアクセス数と連動したニュース配信
本をパラパラッとめくって最初に目にとまったのは157ページの「PJニュース」編集長のある1日。編集作業は365日、朝4時から始まる。そして、朝6時からのアクセス増、昼休みのアクセス増にあわせた記事の選定と配信。そうか、ネット上のニュース配信は読者の動きと連動する世界なのだ。自分の記事が掲載されるタイミングにも一つひとつ意味がある。あらたな発見とともに奥の深さを知った。
読者からの信頼、記事の客観性とは?
ニュース記事の客観性は、記者経験の浅いわたしには技術的にも難しい課題だが、この本には、客観報道などは存在しないと書いてあった。読者の信頼を得るにはもっと大切なことがあるというのだ。それは、客観性にこだわることよりも、まずは、一つひとつの記事に対して、記者の氏名や取材源を明らかにし、多くの読者の何らかの役に立ってほしい、という良心を言葉や態度で表現することの方が、大切だという考え方である。今後の指針として、何度も読み返した部分である。
市民メディアのマネジメント
ボランティアの継続的な経営ほど難しいものはない、徹底したコスト管理が不可欠だ。このことを言葉通りに実践している、編集長の努力と豊富なアイデアに、市民が主体になることの本質を見ることができた。徹底したコスト削減策は、マイナス思考からは決して生まれない。移動編集室など、アウトドアの経験が先々役に立つこともわかった。アウトドアは、物を減らし効率を上げる工夫の積み重ねだからだ。市民メディアに限らず、ボランティアで直面する問題解決において、共感する部分が多く、とても参考になった。
編集部と各PJ同士の信頼関係
ネット上のネットワークで配信されるPJニュース。編集部が多くの市民記者とどのように信頼を築いていくのか?わたし自身、編集長と顔を合わせる機会のないまま、70本以上の記事を書いてきた。本を読むと、「見ず知らずのわたし(編集部)に原稿を預けてくれるかどうかという懸念があった」と書かれている。膨大な編集作業のなか、1人ひとりの記者に思いをはせる姿が浮かんでくる。
そうだ、投稿する側のわたしも、自分を信頼してもらえるような努力が必要なのだと思った。家事育児仕事で、なかなか私的にパソコンへ向かう時間がとれず、PJニュースのSNSのコミュニケーションにもついていけなかった。しかし、投稿した内容が尊重され配信される、必要なときにはすぐにSNSのメッセージで交信ができる、それらの積み重ねから、何かを共有しているという気持ちをもつことができるようになってきた。
パブリック・ジャーナリズムとは何か?
12月8日に佐賀県唐津市で開催された「まちづくりシンポジウムin唐津」にパネラーとして参加した時に、市民主体のまちづくり活動の1つとしてPJニュースを紹介させていただいた。パブリックジャーナリズムとは何か? 人にどのように説明するのが良いか? いろいろ考えたけれども、結局、堅い話ではないのだ。15ページに書いてある、「そもそもジャーナリズムは一般生活者、パブリックのものであり、プロのジャーナリストの専管事項ではありません。取材・報道の自由はみなさん一人ひとりに与えられた基本的人権なのです」。
佐賀県唐津市の地域紙、唐津新聞が62年の歴史に幕を下ろし廃刊することになった。今後は、すでに行っているネット事業へ一本化するそうだ。固定費のかからない身軽な組織での再スタートとなる。情報技術(IT)革命により、誰もがメディアを持つことができる次代になった。地域のメディアも、マスメディアに負けない主要なメディアに移行するのではないか。市民や地域メディアにしかできない報道がある。その大きな可能性に今度も期待する。【了】
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 高橋 泉【 佐賀県 】
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