イングランドサッカー協会(FA)のブライアン・バーウィック会長が、ファビオ・カペッロ氏を新監督に選んだことについて賛否両論あるなか、イングランド人には適任者がいないとの見解を明かした。同会長は23日付の英紙で次のように語っている。
「1カ月前、私は南アフリカのホテルの部屋で、イングランド代表監督にはどんな人物が必要かを考えた。条件をリストアップして、それを今いるイングランド人の監督たちに当てはめていったら、すべて○がつく監督は一人もいなかったんだ。つまり、現状ではイングランド人で代表監督にふさわしい人物はいないということだ。もちろんイングランド人に監督をやってほしいと思うのは当然だが、我々は現実を見ないといけない。今回は、国籍に関係なくふさわしい人間を選ぶ必要があった。それができたと思っている」
「スター選手の多いイングランド代表とカペッロがうまくやっていけるだろうかと訊かれることが多い。彼が我々にプライベートで話したことは明らかにできないが、彼の経歴を見れば自ずとわかるだろう。世界のサッカー界でも最も自己中心的な選手と付き合いながら、9回もタイトルを獲っているのだからね」