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【コラム】有馬記念/得意コースで一変!“お祭り”ゴッホに夢を託す

【コラム】有馬記念/得意コースで一変!“お祭り”ゴッホに夢を託す
コーナーまくりから押し切り、オールカマーを制したマツリダゴッホ。中山芝は【4 1 1 1】の好相性で、早め先行が叶えば面白い存在になる。 写真一覧(2)
 最後まで脚がもたなくても、直線の中ほどまで頑張ることができればなんとかなってしまう。それが有馬記念の舞台である中山競馬場の特徴。くわえて、走る馬にコース適性と立ち回りの巧さがあり、先行する脚があれば鬼に金棒といえるだろう。

 過去の有馬記念で波乱馬券を演出したマイネルブリッジ(1996年 14番人気→3着)や、ダイワテキサス(2000年 13番人気→3着)らが上述のタイプにピッタリくる。2001年の同レースで13番人気ながら2着と好走したアメリカンボスもズバリこのタイプといえるだろう。そうでも考えないと、あのGI7勝馬テイエムオペラオーに先着(オペラオーは5着)できた理由が説明できなくなる。

 1週間前に見た少し厚ぼったい馬体。そして、キャリアの中で唯一スランプに陥った昨年の冬シーズンのことを思い出し、「もしかしたら冬場は良くない?」なんて勘ぐりの対象となってしまったメイショウサムソン。ここが引退レースとなるダイワメジャーには昨年以上の結果を望めないだろう。史上最強といわれるものの、か弱き3歳牝馬の2頭があの独特のグランプリの雰囲気に耐えられるか? 前走がメイチの仕上げに映ったポップロックや、まだまだ完成途上に感じるロックドゥカンブ……。この一週間を通して、人気といわれる馬には私の中でどんどんケチがついていってしまった。

 ここ2走、パドックで一際馬体が輝いて見えたデルタブルース。そして前走、前々走の内容が着順以上のチョウサンに気持ちが揺れ動かされる中で、ふと頭をよぎったのがオールカマーでのマツリダゴッホの走り。中山コースの3〜4コーナー、1ハロン11秒台の高速ラップが刻まれる中で、抑えきれない感じのまくりで一気に先頭に立つと、そのまま押し切ってしまった。最後の1F12秒6はもの足りないが、当時の取材メモに「復帰戦として走った札幌記念がインフルエンザ騒動のおかげで延期となった影響か、絶好調時の雰囲気にない」との裏コメントが残っている。

 いっぽう今回はといえば、天皇賞・秋のあとから入念に調整されてきた。最終追い切りで見せた動きはまさに矢のような伸びで、オールカマー時のデキとは雲泥の差だ。これなら、あのレースと同様強気に仕掛けても、ちょっとやそっとのことでは失速しないだろう。何かにやられたとしても、3着までに残れば人気から考えてドでかいボーナスになるはず。

 常識的にはスケールも実績も足りない馬に思える。ただし、年末を締めくくる“お祭り”レースくらい、ひとつの可能性に夢を託してみるのも良いのではないか。(佐藤壽恭)

【コラム】有馬記念/得意コースで一変!“お祭り”ゴッホに夢を託す
佐藤壽恭…1馬、競馬エイトでTMとしてのキャリアを積む。その
   
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