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【コラム】阪神カップ/「スローペース」=「前残り」の嘘

【コラム】阪神カップ/「スローペース」=「前残り」の嘘
3〜4コーナー過ぎ、鞍上の武豊騎手は回りをうかがう余裕が。それほど抜群の手応えだったということか。 写真一覧(2件)
 よく「スローペースだと前に行った馬が有利」といわれているけど、実際はそういうケースばかりではない。ペースが遅くても、前の馬がキツくなる流れというのがある。そうなると、先行馬ではなく、差し〜追い込み馬が台頭することが多いんだ。

 今回の阪神カップは、まさにそういうレースになった。

 逃げたのはシンジ(藤田騎手)が乗ったローレルゲレイロ。この馬がゆったりと行けたのならば前残りの目もあっただろうが、実際はプリサイスマシーン、さらに外からマイネルシーガルもジリジリと迫る、出入りの激しい展開に。結果流れは落ち着かず、先行勢には厳しいレースになってしまったんだ。

 そんなレースで一番巧く乗ったのはスズカフェニックス。前走ゆったりと走らせた効果が出て、今回は道中リラックスしていたね。ペースを読んで、勝ちに動くタイミングもピッタリだった。今回のユタカ(武豊騎手)は、自分の思い通りのレースができたんじゃないかな。

 ジョリーダンスも比較的前めの位置取りながらもよく頑張った。これは価値のある2着だと思うよ。3着ブルーメンブラットは、1400mが合っているんだろう。この距離に出てきたら注目したい馬だ。

 先に書いたように、今回は先行馬に厳しい流れだった。それでも4着に粘ったローレルゲレイロは評価できる。シンジも内枠を利用して、ロスのない騎乗ができていたと思う。

 競馬は流れ。ペースよりももっと大事なものがあることを、このレースは改めて感じさせてくれたね。(坂井千明)

【コラム】阪神カップ/「スローペース」=「前残り」の嘘
坂井千明…元JRA騎手。現在は競馬番組キャスター(ウハウハ競
   
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