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【有馬記念インタビュー】ロングインタビュー/オリビエ・ペリエ騎手【後編】

【有馬記念インタビュー】ロングインタビュー/オリビエ・ペリエ騎手【後編】
オリビエ・ペリエ
(Olivie Peslie)
96〜98年に凱旋門賞で3連覇、02〜04年には前人未踏の有馬記念3連覇を達成している。 写真一覧(2件)

有馬記念3連覇、そして今年、4勝目へ

 次は04年です。ゼンノロブロイに騎乗して、ペリエ騎手は見事3連覇を達成しました。ちなみにこのときマークしていた馬は?
「タップダンスシチー(笑)。レース前からこの馬の直後にいないとダメだと思っていたんだ。さっきもいったけど、タップを楽に逃がしてしまうと捕えられなくなる可能性があるからね」

 そういえば、この年も02年と同じく最内枠でしたね。
「そう。スタートでちょっと出遅れて“ヤバイ!”と思ったんだ。すぐにポジションを取りにいったんだけど、ちょうど斜め前にいたボニヤのデルタブルースが内側に寄ってきた。思わず“ヘイ、ディディ(ボニヤ騎手の愛称)!”って叫んじゃったよ。映像を見てもらえればわかるんだけど、その瞬間ボニヤがビックリして後ろを振り向いている。たぶん「誰だ? あ〜オリビエか」って思ったんじゃないかな。ボクの叫びを理解してくれたのか、スッと内を開けてくれた(笑)」

 それはフランス人同士だから開けてくれたんでしょうか?
「たぶんね。ボクは彼を尊敬しているし、彼もまたボクを尊敬してくれている。そんな関係だからこそ開けてくれたんじゃないかな」

 それでロスもなく、1周目の4コーナーでは2番手につけられたわけですね。
「その通り。レース前からタップの直後につけようと思っていたからね。これでボクの思い通りの展開になった。馬の状態はスタッフが最高に仕上げていてくれたし、あとはタップを見ながらの競馬をすればよかったんだ」

 どのあたりで勝ったと思いましたか?
「3〜4コーナーの中間で横にいたヒシミラクルがバテて下がったときに“よし、タップとの一騎打ちだ”と思ったよ。ただ直線は、タップもなかなかしぶとかったから、必死で追ったよ。ボクはムチを入れないほうだけど、このときはさすがにムチをたくさん入れてしまった」

 ゴール後、2着の佐藤哲騎手と何か話していますよね。何を話していたんですか?
「佐藤哲騎手が“おめでとう”といってくれたんだ。だからボクも“ありがとう”と返した。レースが終わればお互いを健闘し合う、これが真のスポーツさ」

 じゃあ、05年と06年の有馬記念は一気に見てもらいましょう。両年ともディープインパクトに注目が集まっていましたが、当然ディープを意識していたんですか?
「もちろん!」

 05年は残念ながらデルタブルースに騎乗して11着でした。スタートもあんまり良くなかったですよね?
「そうだね。1周目のスタンド前で、前が開くのを待っていたんだけど、ちょっと無理だった。だから折り合いに専念することにしたんだ。まぁ、ディープもボクの後ろにいたし、マークするという意味では、この位置でいいかなと」

 優勝したのはルメール騎手のハーツクライですが、実際後ろから見ていて感じたことはありますか?
「実はレース前にクリストフ(ルメール騎手)と話したんだけど“たまには前で競馬をしてみれば?”とアドバイスしたんだ。まぁ、そうはいっても前にいけるかどうかはスタートもあるし、ペースにもよるからね。結果的にクリストフはすばらしい決断をしたってこと」

 いつも後ろから行く馬が前で競馬をしたので、本当にビックリしました。もし厩舎サイドから“必ず後ろから行ってくれ”と指示をされていたら、あの勝ちはなかったかもしれないですね。
「欧州ではトレーナー(調教師)がレースの乗り方でそれほど指示をすることはないんだ。だから日本でレース前に指示されると、ちょっと戸惑うよね。だって位置取りなんてペース次第なんだから。速ければ控えるし、遅ければ前に行く。そんなのゲートが開いてみないとわからないじゃない? だから、指示されたときは、トレーナーときちんとコミュニケーションをとるようにしているんだ」(次のページへ
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