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大都会は餅つき大会で、地域住民の連帯を高めよ=東京・葛飾

大都会は餅つき大会で、地域住民の連帯を高めよ=東京・葛飾
東京下町の葛飾では、恒例の餅つき大会がはじまった。大人が子どもたちに、杵の持ち方から教える。(撮影:穂高健一、9日) 写真一覧(5件)
【PJ 2007年12月10日】− 東京・葛飾の東立石地区は、町工場や商店が多いところだ。映画『男はつらいよ』の柴又に似た雰囲気をもつ。最近は日曜日となると、店舗や会社は休みが多い。同時に、裏通りの交通量が少なくなる。

 江戸っ子は気が早い。何でも早いのが好きだ。東立石自治会では9日(日)、道路の一角(約50メートル)を通行止めにしたうえで、恒例の餅(もち)つき大会をおこなった。

 寒風のなかで、住民は道路の焚(た)き火で暖を取る。釜にかけた蒸篭(せいろ)でもち米が蒸すと、路上の木臼(うす)に、ひっくり返しで入れられる。間を入れず、男手3人衆が杵(きね)で押さえつけ、米粒をつぶしていく。

 粘りが出たところで、男性がリズミカルに杵をつきはじめる。婦人が木臼に上手に手を入れ、餅を折りたたむように、中心に集める。男性がすかさず打つ。まさに『むかし取った杵柄』で、年配者ほど手馴れている。

 幼い子どもたちには専用の木臼があった。大人が手を貸す。子どもたちは順番を待って、餅つきの体験をする。

 つきあがった餅は、割烹(かっぽう)着姿の十数人の婦人会の人たちに渡される。片栗粉のなかで、切り取られて体裁が整い、黄粉(きなこ)もち、餡子(あんこ)もちにできあがる。列をなして待つ老若男女に配られていた。「つきたての餅はおいしい」と口々に話す。

 大都会では、各家庭で餅をつくことなどまずない。核家族では、餅つきに必要な人手などないし、経験もない。近隣どうし横の繋(つな)がりすら薄く、互いに手を貸すという風習すら消えてしまった。

 現代は地域行事に無関心の層が増えた。多くは個人主義が都会生活だと信じ込んでいる。『隣どうしを知らない』という死角が、都市型犯罪を生み出す一因にもなり、殺伐とした社会に陥ってしまった。

 高度成長期には祭りの神輿(みこし)の担ぎ手がなくなり、伝統ある祭りが衰退していく傾向にあった。女性の神輿の担ぎ手を認めたことから、最近はことのほか祭りには人気が出てきた。同時に、日本の祭りが復活した。

 日本人は祭りとか、初詣とかが大好きだ。新年を前にして、都会の各町会はもっと餅つき大会を拡大してほしいものだ。そして、地域行事に無関な住民たちに参加を呼びかけていく。渋々にしろ一度、行事に足を運べば、互いに顔見知りになる。朝夕の挨拶(あいさつ)すらごく自然に生まれる。

 地域の連帯感が強まれば、それが犯罪の抑止力にもなる。東京下町の餅つき大会はそれを示唆していた。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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大都会は餅つき大会で、地域住民の連帯を高めよ=東京・葛飾
路上の木臼(うす)に、蒸したもち米が入ると、男性3人が杵で米
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日曜日の裏通り。車両や自転車を通行止めにして、地域行事の餅つ
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男性が杵をつく。婦人が木臼に上手に手を入れ、餅を折りたたむ。
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割烹着姿の婦人会の人たちが、出来上がった餅をパックにつめてい
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