今週のお役立ち情報
不人気の最高峰・御正体山で魅力探し。冬山登山で=山梨(上)
2007年12月08日15時19分 / 提供:PJ
【PJ 2007年12月08日】−
山梨県の御正体山(1681メートル)は、富士山に近い道志山塊、丹沢山塊を含めた山々のなかでも、最高峰だ。最も高い山となれば、人気は随一というのが、世間相場。この山は例外だ。『みしょうたいやま』と山の名前すら読めない人が多い。
御正体山は貫禄(かんろく)のある山だが、交通のアクセスが悪い。登山口までバスの本数がかぎりなく少なく、タクシーか、マイカーなど車を利用しなければ、日帰りは難しい。登山ルートはブナやミズナラを中心とした広葉樹に覆われ、眺望は悪い。頂上へのアプローチが長い。たどり着いた山頂からは、目の前にある富士山が見えない。不人気の条件がほとんど揃っている。
富士山周辺の山、奥多摩、丹沢を登りつくす登山者でも、御正体山が気になりながらも、登っていない人が多い。広葉樹がすべて葉を落とす冬場こそ、一度は登っておきたい山だ。
冬山は危険だという先入観から、3シーズンしか登らない登山者が多い。経験豊富なリーダーを見つけて冬山にもチャレンジしてみよう。中級登山者には山梨県の南部など狙いどころだ。雪の降る回数が少なく、降っても積雪量が少なく、道標(みちしるべ)まで埋まることはあまりない。
山梨県は12月10日より、タクシー代が値上がりする。(中型・初乗り660円が710円)。それに先んじた12月6日に御正体山に登ることに決めた。同時にタクシーをも予約しておいた。
富士急行の谷村町(やむらまち)駅からタクシーに乗り込む。道坂(どうざか)トンネルを抜けたところで下車した。タクシー料金は3500円強だった。マイカーは駐車するスペースがある。
登山口からはいきなり急登だった。積もった落ち葉と霜柱で、踏み込むと、登山靴が滑る。足の筋力が1.5倍ほど必要だ。あせらずゆっくり登る、それがコツ。1228メートルのピークからは、おだやかな稜線(りょうせん)歩きとなる。傾斜がゆるやかだと、枯れ葉をガサガサ踏みしめる音が心地よい。そのうえ、木漏れ日が繊細な模様をつくってくれる。
左手の林間からは道志の集落や田園が望めるようになる。右手の眼下には富士吉田の街並みだ。山麓(さんろく)には多少の紅葉が残っていた。標高1250メートル地点で、富士山がほんの一瞬、顔を出す。しかし、全容ではなく、左の肩だけで、すぐに消えてしまった。御正体山の東尾根で、富士山が見えたのはここだけだった。
目線の高さには三つ峠(1681メートル)が確認できた。山頂は鉄塔の群れだからかんたんにわかる。彼方(かなた)には白い峰々が真横にならぶ南アルプスだ。
小さなピークを幾つか越えると、御正体山の山頂が見えてきた。裸木の小枝が網の目のようで、それを通した姿であり、写真撮りには適さない。林の切れ間が一度もない。それだけ森林が自然のまま残る山なのだ。
白井平分岐からは、山頂までは標高差が約400メートルで、急な登りだ。山頂を見れば顎(あご)が上がるから、目線を落とし、小幅で一歩ずつ登る。
たどり着いた御正体山の山頂は一等三角点で、赤い屋根の祠(ほこら)があった。眺望はまったく望めない。ベンチが一組置かれている。3つのルートから来た登山者が互いにルートを話し合っていた。
道標の都留市鹿留・細野方面に20メールくらい進んでみると、富士山の全景が見えると聞いた。出向いてみたが、小枝の網越しだから、撮影には不向きだった。【つづく】
■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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御正体山は貫禄(かんろく)のある山だが、交通のアクセスが悪い。登山口までバスの本数がかぎりなく少なく、タクシーか、マイカーなど車を利用しなければ、日帰りは難しい。登山ルートはブナやミズナラを中心とした広葉樹に覆われ、眺望は悪い。頂上へのアプローチが長い。たどり着いた山頂からは、目の前にある富士山が見えない。不人気の条件がほとんど揃っている。
富士山周辺の山、奥多摩、丹沢を登りつくす登山者でも、御正体山が気になりながらも、登っていない人が多い。広葉樹がすべて葉を落とす冬場こそ、一度は登っておきたい山だ。
冬山は危険だという先入観から、3シーズンしか登らない登山者が多い。経験豊富なリーダーを見つけて冬山にもチャレンジしてみよう。中級登山者には山梨県の南部など狙いどころだ。雪の降る回数が少なく、降っても積雪量が少なく、道標(みちしるべ)まで埋まることはあまりない。
山梨県は12月10日より、タクシー代が値上がりする。(中型・初乗り660円が710円)。それに先んじた12月6日に御正体山に登ることに決めた。同時にタクシーをも予約しておいた。
富士急行の谷村町(やむらまち)駅からタクシーに乗り込む。道坂(どうざか)トンネルを抜けたところで下車した。タクシー料金は3500円強だった。マイカーは駐車するスペースがある。
登山口からはいきなり急登だった。積もった落ち葉と霜柱で、踏み込むと、登山靴が滑る。足の筋力が1.5倍ほど必要だ。あせらずゆっくり登る、それがコツ。1228メートルのピークからは、おだやかな稜線(りょうせん)歩きとなる。傾斜がゆるやかだと、枯れ葉をガサガサ踏みしめる音が心地よい。そのうえ、木漏れ日が繊細な模様をつくってくれる。
左手の林間からは道志の集落や田園が望めるようになる。右手の眼下には富士吉田の街並みだ。山麓(さんろく)には多少の紅葉が残っていた。標高1250メートル地点で、富士山がほんの一瞬、顔を出す。しかし、全容ではなく、左の肩だけで、すぐに消えてしまった。御正体山の東尾根で、富士山が見えたのはここだけだった。
目線の高さには三つ峠(1681メートル)が確認できた。山頂は鉄塔の群れだからかんたんにわかる。彼方(かなた)には白い峰々が真横にならぶ南アルプスだ。
小さなピークを幾つか越えると、御正体山の山頂が見えてきた。裸木の小枝が網の目のようで、それを通した姿であり、写真撮りには適さない。林の切れ間が一度もない。それだけ森林が自然のまま残る山なのだ。
白井平分岐からは、山頂までは標高差が約400メートルで、急な登りだ。山頂を見れば顎(あご)が上がるから、目線を落とし、小幅で一歩ずつ登る。
たどり着いた御正体山の山頂は一等三角点で、赤い屋根の祠(ほこら)があった。眺望はまったく望めない。ベンチが一組置かれている。3つのルートから来た登山者が互いにルートを話し合っていた。
道標の都留市鹿留・細野方面に20メールくらい進んでみると、富士山の全景が見えると聞いた。出向いてみたが、小枝の網越しだから、撮影には不向きだった。【つづく】
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