投資市場でアブダビ関連ニュースが注目されている背景
2007年12月05日15時10分 / 提供:MONEYzine
11月26日に米金融大手シティグループが、アラブのアブダビ投資庁から、75億ドル(約8100億円)の融資を受けると発表してから、アブダビに関連するニュースが、投資市場を賑わせている。
1社に対し8,000億円超の投資を行うアブダビ投資庁
アブダビに関連するニュースが、ここ最近投資市場を賑わせている。というのも11月26日、米金融大手シティグループが、アラブのアブダビ投資庁から、75億ドル(約8100億円)の融資を受けると発表したからだ。これを受け、低迷を続けていた米市場は息を吹き返し、NYダウは2日間で500ドル以上と大幅な上昇。これは日本市場にも波及し、11月29日、日経平均株価は前日比359円96銭高の1万5513円で終了している。これに伴い、11月下旬に入り108円台で推移していたドル円も29日には一時110円台まで回復。底を打ったように見られ、胸をなでおろした投資家も多いのではなかろうか。
しかしながら、ポーン(?)と8000億円もの融資をする、アブダビ投資庁とはいったいどんな存在なのか? 一言で言うとそれは「アブダビが運営する、政府系のファンド」 ということになる。
そもそも、アラブにはこういった政府系のファンドが多数あり、積極的に外資に投資をしているという。原油価格は1バレル100ドル近くと高騰気味。だぶついたオイルマネーが世界を駆け巡っているという構造だ。
今回の融資劇、サブプライムローンに疲弊した米経済の信用不安を払拭する材料として好感されているのは事実。しかし、当然ながらアブダビ投資庁も単なる“足長おじさん”というわけではない。
11月に行った出資で、アブダビ投資庁はシティグループの4.9%の株式を保有する最大の出資先に躍り出たという。現在、世界的にもドル安で、さらに米銀行株は軒並み割安気味。いうなれば、バーゲンセールの真っ最中で、買収にはもってこいの時期なのだ。今後、オイルマネーが疲れきった米企業を買い漁る時期が到来するかもしれない。
ちなみにシティグループといえば、11月に東証に上場したばかり。日興コーディアルグループを三角合併による完全子会社化する予定で、これは間接的にオイルマネーが日本にも影響することを意味する。今回の出資に関しては、アブダビ投資庁はシティグループの経営に一切口出しをしないことになっているが、これから先の買収がすべて友好的に行なわれるとは限らない。日本にとっても対岸の火事とはいかないだろう。
なぜアラブが米企業に投資するのか?
中東の産油国であるアラブが米経済の後ろ盾になるのは他にも理由がある。それは、これ以上米経済への信用不安が続き、ドル安傾向が続くのは、彼らにとっても得策ではないからだ。いくまでもなく、原油はドル決済。いくら原油価格が高騰しているとはいえ、ドル安では儲けは相対的に減ってしまう。米経済を支えることが、まわりまわって産油国自身も守ることになる側面もあるのだ。
このように米経済に対する対処療法が行なわれる一方、米国内経済の状況は思わしくない。直近の10月中古住宅販売件数は予想500万件に対して497万件、耐久財受注も予想±0.0%に対して−0.7%と経済指標は悪化気味だ。これまでの米経済の好調は内需に支えられたものだったので、これは大きな懸念材料。
外資による過剰な資金調達は、いわばドーピングのようなもの。抜本的な改善が求められるのはいうまでもない。 短期的には立ち直ったように見える米市場と、それに追随する日本市場。
我々個人投資家は年末を前にどう動くべきなのか?気を抜かず対処したいものだ。
・アラブ首長国連邦、アブダビについて(外務省)
・アブダビ投資庁のシティ・バンクへの融資について(AFP)
大正谷 成晴[著]
■記事全文へ
1社に対し8,000億円超の投資を行うアブダビ投資庁
アブダビに関連するニュースが、ここ最近投資市場を賑わせている。というのも11月26日、米金融大手シティグループが、アラブのアブダビ投資庁から、75億ドル(約8100億円)の融資を受けると発表したからだ。これを受け、低迷を続けていた米市場は息を吹き返し、NYダウは2日間で500ドル以上と大幅な上昇。これは日本市場にも波及し、11月29日、日経平均株価は前日比359円96銭高の1万5513円で終了している。これに伴い、11月下旬に入り108円台で推移していたドル円も29日には一時110円台まで回復。底を打ったように見られ、胸をなでおろした投資家も多いのではなかろうか。
しかしながら、ポーン(?)と8000億円もの融資をする、アブダビ投資庁とはいったいどんな存在なのか? 一言で言うとそれは「アブダビが運営する、政府系のファンド」 ということになる。
そもそも、アラブにはこういった政府系のファンドが多数あり、積極的に外資に投資をしているという。原油価格は1バレル100ドル近くと高騰気味。だぶついたオイルマネーが世界を駆け巡っているという構造だ。
今回の融資劇、サブプライムローンに疲弊した米経済の信用不安を払拭する材料として好感されているのは事実。しかし、当然ながらアブダビ投資庁も単なる“足長おじさん”というわけではない。
11月に行った出資で、アブダビ投資庁はシティグループの4.9%の株式を保有する最大の出資先に躍り出たという。現在、世界的にもドル安で、さらに米銀行株は軒並み割安気味。いうなれば、バーゲンセールの真っ最中で、買収にはもってこいの時期なのだ。今後、オイルマネーが疲れきった米企業を買い漁る時期が到来するかもしれない。
ちなみにシティグループといえば、11月に東証に上場したばかり。日興コーディアルグループを三角合併による完全子会社化する予定で、これは間接的にオイルマネーが日本にも影響することを意味する。今回の出資に関しては、アブダビ投資庁はシティグループの経営に一切口出しをしないことになっているが、これから先の買収がすべて友好的に行なわれるとは限らない。日本にとっても対岸の火事とはいかないだろう。
なぜアラブが米企業に投資するのか?
中東の産油国であるアラブが米経済の後ろ盾になるのは他にも理由がある。それは、これ以上米経済への信用不安が続き、ドル安傾向が続くのは、彼らにとっても得策ではないからだ。いくまでもなく、原油はドル決済。いくら原油価格が高騰しているとはいえ、ドル安では儲けは相対的に減ってしまう。米経済を支えることが、まわりまわって産油国自身も守ることになる側面もあるのだ。
このように米経済に対する対処療法が行なわれる一方、米国内経済の状況は思わしくない。直近の10月中古住宅販売件数は予想500万件に対して497万件、耐久財受注も予想±0.0%に対して−0.7%と経済指標は悪化気味だ。これまでの米経済の好調は内需に支えられたものだったので、これは大きな懸念材料。
外資による過剰な資金調達は、いわばドーピングのようなもの。抜本的な改善が求められるのはいうまでもない。 短期的には立ち直ったように見える米市場と、それに追随する日本市場。
我々個人投資家は年末を前にどう動くべきなのか?気を抜かず対処したいものだ。
・アラブ首長国連邦、アブダビについて(外務省)
・アブダビ投資庁のシティ・バンクへの融資について(AFP)
大正谷 成晴[著]
■記事全文へ
Ads by Google
コメントするにはログインが必要です
関連ニュース:米経済
- 記者クラブ開放問題の危うさ - 原淳二郎(ジャーナリスト)アゴラ 10月13日23時09分(8)
- 円、90円近辺で小動き=東京市場時事通信社 11月10日12時04分
- ジョブズ氏がここ 10 年間で最高の CEO に選ばれるスラッシュドット・ジャパン 11月10日12時00分
- 商品先物取引会社比較サイト「ALL先物比較」、株式会社オーバルネクスト提供の先物マーケットコラム「商品相場は調整入りのなか金が最高値を更新」を公開しました。 SBIホールディングス株式会社
ニューズ・ツ・ーユー 11月10日10時30分 - FX会社比較サイト「ALL外為比較」、株式会社オーバルネクスト提供の外為マーケットコラム「ドルキャリー継続、ただポジション調整の動きには注意 」を公開しました。 SBIホールディングス株式会社
ニューズ・ツ・ーユー 11月10日10時25分
|
11,500円
ライスネット通信販売
|
2,000円
JAタウン
|
2,700円
JAタウン
|
1,260円
バリューマート
|
経済アクセスランキング
- 大前研一の辛口ニッポン応援談(前編)
ITmedia エンタープライズ 09日17時11分(12) - 熾烈な高級車市場のシェア争い 「レクサス対ベンツ」ハイブリッド頂上決戦を制すのはどっち?MONEYzine 10日10時00分(6)
- 既得権益への執着が疑われた発着調整をめぐるJALの杜撰 ダイヤモンド・オンライン 10日11時05分
- 楽天の「Edy」買収戦略 ホリエモンが大絶賛J-CASTニュース 09日19時29分(5)
- 【トレビアン】実際にある! こんなブラック企業!トレビアンニュース 09日12時05分(14)
- [アイフル]記者会見中止へ…再建計画「関連発言できず」毎日新聞 10日02時44分
- 【激車ウォッチ!】”トヨタF1撤退”の本音と建前。Techinsight Japan 09日10時00分(14)
- <都市GDPランキング>トップは東京、中国は3都市がランクイン―会計事務所
Record China 10日07時18分 - 日航・デルタの提携阻止へ=日米路線の寡占警戒−アメリカン航空時事通信社 10日10時09分
- リストラ策 注目の「2兆候」ゲンダイネット 09日10時00分
注目の情報
過払い金返還の無料弁護士相談!消費者金融に払い過ぎた利息が取り返せる可能性があります
完済後もOK。返済中であれば取り立てを止めることができます
借金215万円がゼロになり、368万円戻ってきた事例も!!
弁護士相談24時間受付中















行きの電車、帰りの電車で