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【有馬記念】遅れてきた大物が初GI制覇に王手

【有馬記念】遅れてきた大物が初GI制覇に王手

ポップロック

角居厩舎 牡6歳
父エリシオ 母ポップス
通算成績28戦7勝(うち海外3戦0勝) 獲得賞金5億3938万円
主な勝ち鞍:07年・06年目黒記念


 デビュー戦で断然人気のキョウワロアリング(のちに北九州記念を制覇)を退け、順風満帆の競走生活を送るものだと思われていた。だがそこから6連敗を喫し、2勝目を挙げたのはそれから8カ月後の3歳5月。その後も歯痒い敗戦ばかりを繰り返し、ファンの脳裏からはこの馬がクラシック候補と呼ばれていたことすら忘れ去られてしまう。

 ようやく3勝目を挙げたのは、なんと翌年5歳の4月。元々素質の高さを評価されていたこの馬が、前につけて早めに抜け出すという勝ちパターンを手に入れたレースだった。約2年ぶりの勝利を収めると、連闘で臨んだ翌週のレースを含めて3連勝を飾り、目黒記念で重賞初制覇。くすぶっていた素質馬が、4連勝で一気にオープン馬への仲間入りを果たしたのだ。

 秋には僚馬のデルタブルースと共にオーストラリアへ遠征。初戦のコーフィールドCでは7着に敗れたが、続くメルボルンCではダミアン・オリヴァーを鞍上に迎え、デルタとの壮絶なマッチレースで観衆の目を釘付けに。惜しくも2着に敗れたが“Pop Rock”という馬名を世界に知らしめた瞬間だった。

 帰国緒戦の有馬記念(06年)。海外帰りということもあってか6番人気。単勝31.1倍というファンの評価だったが、父エリシオの主戦・ペリエを迎えたポップは、あのディープインパクトから3馬身差の2着に健闘。ファンの低評価を覆してみせたのだった。06年はこの馬にとって飛躍の1年だったといえるだろう。

 07年は京都記念で始動。ドバイ遠征も経験し、宝塚記念でも3着に好走した。秋の天皇賞でも、スタート後に不利を受け後方からの競馬を余儀なくされたが、鋭く追い込んで4着に好走。もともと“クラシックディスタンスでこそ”といわれていた馬が、やや距離の足りない中距離戦でも馬券圏内に絡むようになってきた。これは、この馬が単なるGII勝ち馬ではない、もうワンランク上に昇った証といえるのではないだろうか。

 迎えたジャパンCは得意とするクラシックディスタンス。天皇賞とは違い、積極的なレース運びを見せた。最後の直線で抜け出したアドマイヤムーンにアタマ差届かず2着に敗れたが、やはりこの距離でこその馬だと再認識させられた。

 有馬記念は中山の2500m。この馬が最も得意とする条件だ。しかも今年は、昨年のディープインパクトのような抜けた馬はいない。デビューから4年。本格化なったこの馬が、昨年2着の雪辱を果たし、いよいよGIホースとなる時がやってきた。

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