今週のお役立ち情報
アウトドア用品「ザ・ノース・フェイス」の製品保証制度はホントウか?
2007年12月05日13時47分 / 提供:PJ
【PJ 2007年12月05日】−
先日の縦走でトレッキング・シューズの靴ひもを通す輪っか、いわゆる「Dリング」が靴本体からとれてしまった。この靴はこれまで、日帰りの比較的楽な登山に使っていた。使用回数は5回にも満たないものだった。
登山靴で靴ひもが締まらなくなると大変だ。足にまめができやすくなるし、最悪歩けなくなる。通常、スペアの靴など持ち歩かない。登山靴の故障は山歩きでは致命傷になりかねない。登山で一番重要なのは靴だとわたしは思っている。
故障した靴は米国のアウトドア用品メーカーのザ・ノース・フェイス製のものだった。まだ、新しいので修理してもらおうと思い、連絡先をホームページで確認した。
「万一、機能が損なわれれば、必ず修理します。もし素材や製造上の欠陥が原因であれば、代金は一切いただきません。その他の場合は適正な価格で修理いたします。これが、ザ・ノース・フェイスの企業理念であり、製品づくりに対する姿勢でもあります」。そこにはこう書かれていた。
連絡先に電話すると、東京・新宿の直営店に持って行ってくれという。そこの店員に預けると、1週間程度で修理し連絡するということだった。修理完了で引き取りに行くと「代金は消費税込みで630円です」という。そこで「630円はいいのですが、Dリングがとれてしまうなんて登山靴としては失格ですよ。怖くて使えない」と告げた。
この辺はアウトドア用品店の店員である。「そうですよね。歩けなくなったら、それこそ大変ですから。本社に連絡してみます。靴はちょっと預からせてください」。
わたしは通常、冬山や長期間の縦走ではゴローの登山靴を愛用している。わたし自身、登山靴職人歴50年の森本勇夫さんが作ってくれたオーダーメード靴には絶対的な信頼を寄せている。品質保証など当たり前。ちょっとでも不具合があれば、すぐに直してくれる。もちろん、無料。こちらとしては申し訳なく思っているが、森本さんの心意気がそうさせている。1回作ればあとは底を張り替えるだけ。一生ものの逸品なのだ。
確かに、外国製の冬山・重登山靴のほうが、軽くて歩き心地の良いものがたくさんある。性能も品質も相当高く、ゴローの靴を凌(しの)いでいるのかも知れない。しかしだ。命を預ける靴である。信頼できる職人が作ってくれた靴のほうが、やはり安心だ。
それから数日後、その店員から電話がかかってきた。「申し訳ありませんでした。製造上のミスです。靴、きょうお送りいたしましたので、安心してまた使ってください」。その声を聞き安心した。ホームページに書かれていることはホントウだった。
昨今、中高年の登山ブームで一般のスポーツ品メーカーもトレイルランやトレッキング・シューズの分野に進出してきた。機動性や軽量性をうたって、高性能な登山靴といって売り込むメーカーも少なくない。確かに、歩きやすいのだが、長時間履くと欠陥品だと気付くものもある。
機動性を重視しすぎ、ごつごつした山道のおかげで、半日履くと足の裏が痛くなったり、足首をねんざしやすくなったりと、登山にはとても向いているとは思えない靴だったりする。
大手メーカーのプロ用もしくは上級者用の登山用品は相当高いレベルの品質で作られている。一方、残念ながら、普及品・汎用品レベルの商品であると、そのメーカーのロゴがくっついているだけの、お世辞にも登山用品と呼べない代物も中にはある。「ブランド」イコール「高品質」ではないのだ。
品質の見極めは使ってみないと分からないのだが、通常、登山専門のメーカーが作った登山用品の場合、高価な用品ほど高性能で、「高いけど粗悪」というものは少ないようだ。
普通のスポーツシューズだったら、欠陥品だとしても大事故につながるおそれはそう多くないだろう。登山靴は違う。まかり間違うと命を落とす危険もあるのだ。ブランドだけで登山靴を選んではいけない。【了】
■関連情報
名人ここにあり、登山靴づくりの匠(上)
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 小田 光康【 東京都 】
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登山靴で靴ひもが締まらなくなると大変だ。足にまめができやすくなるし、最悪歩けなくなる。通常、スペアの靴など持ち歩かない。登山靴の故障は山歩きでは致命傷になりかねない。登山で一番重要なのは靴だとわたしは思っている。
故障した靴は米国のアウトドア用品メーカーのザ・ノース・フェイス製のものだった。まだ、新しいので修理してもらおうと思い、連絡先をホームページで確認した。
「万一、機能が損なわれれば、必ず修理します。もし素材や製造上の欠陥が原因であれば、代金は一切いただきません。その他の場合は適正な価格で修理いたします。これが、ザ・ノース・フェイスの企業理念であり、製品づくりに対する姿勢でもあります」。そこにはこう書かれていた。
連絡先に電話すると、東京・新宿の直営店に持って行ってくれという。そこの店員に預けると、1週間程度で修理し連絡するということだった。修理完了で引き取りに行くと「代金は消費税込みで630円です」という。そこで「630円はいいのですが、Dリングがとれてしまうなんて登山靴としては失格ですよ。怖くて使えない」と告げた。
この辺はアウトドア用品店の店員である。「そうですよね。歩けなくなったら、それこそ大変ですから。本社に連絡してみます。靴はちょっと預からせてください」。
わたしは通常、冬山や長期間の縦走ではゴローの登山靴を愛用している。わたし自身、登山靴職人歴50年の森本勇夫さんが作ってくれたオーダーメード靴には絶対的な信頼を寄せている。品質保証など当たり前。ちょっとでも不具合があれば、すぐに直してくれる。もちろん、無料。こちらとしては申し訳なく思っているが、森本さんの心意気がそうさせている。1回作ればあとは底を張り替えるだけ。一生ものの逸品なのだ。
確かに、外国製の冬山・重登山靴のほうが、軽くて歩き心地の良いものがたくさんある。性能も品質も相当高く、ゴローの靴を凌(しの)いでいるのかも知れない。しかしだ。命を預ける靴である。信頼できる職人が作ってくれた靴のほうが、やはり安心だ。
それから数日後、その店員から電話がかかってきた。「申し訳ありませんでした。製造上のミスです。靴、きょうお送りいたしましたので、安心してまた使ってください」。その声を聞き安心した。ホームページに書かれていることはホントウだった。
昨今、中高年の登山ブームで一般のスポーツ品メーカーもトレイルランやトレッキング・シューズの分野に進出してきた。機動性や軽量性をうたって、高性能な登山靴といって売り込むメーカーも少なくない。確かに、歩きやすいのだが、長時間履くと欠陥品だと気付くものもある。
機動性を重視しすぎ、ごつごつした山道のおかげで、半日履くと足の裏が痛くなったり、足首をねんざしやすくなったりと、登山にはとても向いているとは思えない靴だったりする。
大手メーカーのプロ用もしくは上級者用の登山用品は相当高いレベルの品質で作られている。一方、残念ながら、普及品・汎用品レベルの商品であると、そのメーカーのロゴがくっついているだけの、お世辞にも登山用品と呼べない代物も中にはある。「ブランド」イコール「高品質」ではないのだ。
品質の見極めは使ってみないと分からないのだが、通常、登山専門のメーカーが作った登山用品の場合、高価な用品ほど高性能で、「高いけど粗悪」というものは少ないようだ。
普通のスポーツシューズだったら、欠陥品だとしても大事故につながるおそれはそう多くないだろう。登山靴は違う。まかり間違うと命を落とす危険もあるのだ。ブランドだけで登山靴を選んではいけない。【了】
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