プレミアリーグで11位に沈むニューカスルに不穏な空気が漂っている。1日のブラックバーン戦でも1-3の敗戦を喫するなど、思うような結果を残せないサム・アラダイス監督に対し、サポーターからは辞任を求める声も。しかし、今夏にマンチェスター・シティから加入したMFジョーイ・バートンは、指揮官に対しブーイングを浴びせるサポーターを「悪意に満ちている」と批判。これに対し、サポーター側が反論するなど、内紛が勃発する気配を見せている。

 バートンが批判するのは、リバプール戦(11月24日)で0-3の敗戦を喫した際に、一部のサポーターがアラダイス監督にブーイングを浴びせたシーンだ。この行為について、「このままでは、誰が監督でも同じ」と語り、監督をサポートするよう求めている。

「ニューカッスルのサポーターと言えば、チームをバックアップすることで有名だったはずだ。でも、俺はまだそんな姿を見ていない。それよりも、悪意に満ちた姿しか見ていない。あんな酷い罵声ははじめて聞いた。ファンがチームの勝利を求めるのは当然だ。しかし、すぐに勝てるチームが生まれるはずはない。彼らも、チームが苦しいときこそサポートする気持ちを持ってくれなければ。そうしないと何も変わらない。このままだと監督が誰でも同じだ。サムは素晴らしい監督だ。でも、そんなにすぐに結果を出すことは出来ないよ」

 ファンに理解を求めたバートンだが、批判的な発言にサポーター側から厳しい反論が聞こえている。サポーター団体の代表を務めるフランク・ギルモア氏は、今シーズン新加入のバートンこそニューカッスルのしきたりを学ばなくてはならないと語っている。

「我々サポーターにチームを批判する権利がないと言うのか。バートンはニューカッスルの人間を知らないんだ。フットボールに対する我々の情熱をね。リバプール戦の結果は無策な監督の責任だ、というのが我々ファンの意見だ。バートンが何を言おうと同じこと。彼にしても、未だにいいパフォーマンスを見せていないじゃないか。それを差し置いてファンを批判するなど言語道断。彼はニューカッスルのファンを批判するとどうなるかを思い知ることになる。許しを得るまで長い時間がかかると思っておいていい」

 選手とファンが真っ向から対立する異常事態に陥ったニューカッスル。大型補強を敢行して臨んだシーズンでの思わぬ躓きは、チームとファンの信頼関係をも揺らがせている。矢面に立たされているアラダイス監督は、苦境に立たされた古豪ニューカッスルを立て直すことができるだろうか。