今週のお役立ち情報
体験学習で、地球環境を考える=東京・紙の博物館(上)
2007年12月01日10時43分 / 提供:PJ
【PJ 2007年12月01日】−
日本人は昔から『紙』にたいする関心度が高い。聖徳太子の時代(610年ごろ)に、中国から紙が入ってきて、わが国に普及した。江戸時代には、世界に類を見ないほどの上質の和紙が製造されていた。
明治時代からは洋紙の製紙業が盛んになり、現在は紙・板紙の生産高で世界第3位だ。紙は日常生活から切り離せない。それだけに話題になることが多い。地球環境と「紙」との関連、森林問題、リサイクル問題など。最近は、京都議定書のCO2関連で、期待されている。
東京・北区の王子飛鳥山公園には、紙の博物館、渋沢史料館、北区飛鳥山博物館の施設が並ぶ。3つの博物館として「東京建築賞」を受賞したスマートな建物群だ。3館共通券も発売されている。
財団法人「紙の博物館」(塩入淳夫館長)は、紙をテーマとした博物館として、世界でも有数の規模である。わが国の博物館法で、4番目に認められた伝統を持つ。紙に関連した資料は5万点以上で、紙工芸品などの展示も豊富だ。
毎週土・日曜日の午後1時からは『紙すき教室』(無料、入館料は必要)が人気。歴史、紙の文化、リサイクルなど見どころが多い。
同館の職員、ボランティアの多くが製紙会社のOBだ。それだけに、『平たく、やさしく、解りやすく』説明してくれるのが特徴だ。週末ともなると、年齢を問わず同館に足を運ぶひとが多い。年間約3万人の来館者がある。(広報の説明)。一般の人の『紙』への関心度の高さを読み取ることができる。
11月18日は穏やかな快晴で、飛鳥山公園には人出が多かった。同時に、紙の博物館には朝10時開館から、家族連れ、学生、中高年層まで幅広く入館していた。春の桜、夏休み、秋の紅葉のシーズンには入館者が多いという。(広報の説明)。
人気の『紙すき教室』には整理券が配られた。参加者は原料のパルプ液(牛乳パックの再生繊維)から、各工程を経て、透かしと紅葉・一葉入りハガキ一枚を完成させることができる。1人5分間の体験だ。
「牛乳パックを破ると、紙の繊維が出てきます。これは100パーセント、紙の原料として使えます。紙には棄てるところがありません」。ビーカーに入れると、繊維が水に溶けてバラバラになる。「これがパルプ原液です。皆さんが手を加え、最後には本物のハガキになります」
職員とボランティアは懇切丁寧な説明をおこなう。参加者は日常生活のなかで、牛乳パックを可燃ごみで棄てず、古紙回収に出そうという認識に変わってくる。ごく自然に、環境と紙の関連知識が得られる体験学習だ。
参加者は、『透かし』(ウォーター・マーク)のデザインを選ぶ。キャラクターものが多い。親たちは、絵柄に迷う子どもにせかしている。「紙幣の透かしの原理とおなじです。白透かしといいます。白黒透かしは紙幣作りに限定され、法律で禁止されています。紙幣はフラットな表面ですが、ここでは絵柄が凹凸になります」と、大人には専門的なことを教えてくれる。
パルプ原液を『すき枠』に流し込み、取り出す。参加者は真剣な目だ。『ジャッキ』でプレス。そして、最終工程に進む。「アイロンで、すいた紙を乾かします。手を止めると変色しますよ」と、ボランティアの呉公一郎さんがコツを教える。完成品を手にした体験者は「すごい」と感動の声を上げていた。
東京・私立大3年生の桑原希さんは、社会科総合学習の教職実習で来館していた。「小学生のときに一度、紙作りは経験しました。二度目ですが、ハガキが出来上がり、感動です。投函せず、記念に残します」と話す。
職員の丸尾敏雄さんは、「きょうは1時間半で、90人以上が牛乳パックから、ハガキを完成させました」と教えてくれた。【つづく】
■関連情報
紙の博物館 JR王子駅南口から徒歩5分
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜・祝日の代休・年末年始
入館料:一般300円、小・中・高100円
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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明治時代からは洋紙の製紙業が盛んになり、現在は紙・板紙の生産高で世界第3位だ。紙は日常生活から切り離せない。それだけに話題になることが多い。地球環境と「紙」との関連、森林問題、リサイクル問題など。最近は、京都議定書のCO2関連で、期待されている。
東京・北区の王子飛鳥山公園には、紙の博物館、渋沢史料館、北区飛鳥山博物館の施設が並ぶ。3つの博物館として「東京建築賞」を受賞したスマートな建物群だ。3館共通券も発売されている。
財団法人「紙の博物館」(塩入淳夫館長)は、紙をテーマとした博物館として、世界でも有数の規模である。わが国の博物館法で、4番目に認められた伝統を持つ。紙に関連した資料は5万点以上で、紙工芸品などの展示も豊富だ。
毎週土・日曜日の午後1時からは『紙すき教室』(無料、入館料は必要)が人気。歴史、紙の文化、リサイクルなど見どころが多い。
同館の職員、ボランティアの多くが製紙会社のOBだ。それだけに、『平たく、やさしく、解りやすく』説明してくれるのが特徴だ。週末ともなると、年齢を問わず同館に足を運ぶひとが多い。年間約3万人の来館者がある。(広報の説明)。一般の人の『紙』への関心度の高さを読み取ることができる。
11月18日は穏やかな快晴で、飛鳥山公園には人出が多かった。同時に、紙の博物館には朝10時開館から、家族連れ、学生、中高年層まで幅広く入館していた。春の桜、夏休み、秋の紅葉のシーズンには入館者が多いという。(広報の説明)。
人気の『紙すき教室』には整理券が配られた。参加者は原料のパルプ液(牛乳パックの再生繊維)から、各工程を経て、透かしと紅葉・一葉入りハガキ一枚を完成させることができる。1人5分間の体験だ。
「牛乳パックを破ると、紙の繊維が出てきます。これは100パーセント、紙の原料として使えます。紙には棄てるところがありません」。ビーカーに入れると、繊維が水に溶けてバラバラになる。「これがパルプ原液です。皆さんが手を加え、最後には本物のハガキになります」
職員とボランティアは懇切丁寧な説明をおこなう。参加者は日常生活のなかで、牛乳パックを可燃ごみで棄てず、古紙回収に出そうという認識に変わってくる。ごく自然に、環境と紙の関連知識が得られる体験学習だ。
参加者は、『透かし』(ウォーター・マーク)のデザインを選ぶ。キャラクターものが多い。親たちは、絵柄に迷う子どもにせかしている。「紙幣の透かしの原理とおなじです。白透かしといいます。白黒透かしは紙幣作りに限定され、法律で禁止されています。紙幣はフラットな表面ですが、ここでは絵柄が凹凸になります」と、大人には専門的なことを教えてくれる。
パルプ原液を『すき枠』に流し込み、取り出す。参加者は真剣な目だ。『ジャッキ』でプレス。そして、最終工程に進む。「アイロンで、すいた紙を乾かします。手を止めると変色しますよ」と、ボランティアの呉公一郎さんがコツを教える。完成品を手にした体験者は「すごい」と感動の声を上げていた。
東京・私立大3年生の桑原希さんは、社会科総合学習の教職実習で来館していた。「小学生のときに一度、紙作りは経験しました。二度目ですが、ハガキが出来上がり、感動です。投函せず、記念に残します」と話す。
職員の丸尾敏雄さんは、「きょうは1時間半で、90人以上が牛乳パックから、ハガキを完成させました」と教えてくれた。【つづく】
■関連情報
紙の博物館 JR王子駅南口から徒歩5分
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜・祝日の代休・年末年始
入館料:一般300円、小・中・高100円
記者HP:穂高健一ワールド
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