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本当に子供たちの「ゆとり」を奪ったのは「ゆとり」なのか?/金森 努

2007年11月27日23時07分 / 提供:INSIGHT NOW!

INSIGHT NOW!
日経新聞11月26日夕刊に博報堂生活総合研究所の調査結果が紹介されていた。
<ゆとり世代、ゆとりなく? 「睡眠増やしたい」トップ 「時間ない」4割超す>
何とも切実な子供たちの姿が浮かび上がってくる。しかし、いつもの「ゆとり教育」の指弾という一元的なものの見方でよいのだろうか。子供たちを本当に追い込んでいるのは何なのか。


調査は博報堂生活総研が実施した「子供の生活10年変化・アフターバブル・キッズ徹底調査」。1992年〜97年生まれの子供たちと前の10年生まれ(82年〜87年)を対象に、1997年と2007年で日本の子供の意識と行動がいかに変化したかをアンケートで浮き彫りにしたものである。
日経の記事は概要紹介であり、細かい数値もわからないので以下の生活総研のWebサイトからリリースのPDFデータをダウンロードしてみた。
http://www.seikatsusoken.jp/pdf/release/20071031.pdf

リリースでも新聞の発表と同じく「増やしたい時間」の回答が「睡眠」が約65%ということが一番のトピックとされている。それは10年前の「友達と過ごす時間」とトップが逆転したという、何とも哀れをさそう結果である。

しかし、新聞で報じられていない詳細をよく見てみると、「睡眠増やしたい」は10年前と今日では61.7%→64.9%(+3.2%)、「友達と過ごす」63.5%→61.9%(−1.6%)とひどく大きな数字ではないこともわかる。

一方、新聞では棒グラフのイメージだけで詳細な数値が明記されていない、「増やしたい時間」における増減幅の大きい項目をリリースから拾ってみると別の姿も見えてくる。
テレビゲームをする−10.1%、テレビを見る−9.7%、ぼんやりする+9.2%、勉強をする+7.2%。
この数字は、テレビもゲームもあきらめて勉強しなくてはならないと、子供自身が考えている一方、せめてぼんやりする時間がほしいと願っている姿を現しているのではないか。


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