大ヒットの手応えに笑顔もこぼれる!(左から)角川春樹プロデューサー、鈴木杏、松山ケンイチ、織田裕二、豊川悦司、中村玉緒、森田芳光監督

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1962年に製作された黒澤明監督の不朽の名作を45年前のオリジナル脚本そのままにリメイクした「椿三十郎」の完成披露会見が、11月22日、東京・六本木のグランドハイアット東京にて行われ、主演の織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ、森田芳光監督、製作総指揮の角川春樹プロデューサーらが出席した。

本作は、ふらりと現れた浪人の椿三十郎(織田)が、上役の汚職を告発しようとする9人の若侍たちに助太刀し、お家騒動に巻き込まれた城代家老を救い出すという痛快時代劇。

三船敏郎が演じた椿三十郎を受け継いだ織田は脚本について、「台本を開いてみたら、45年ぶりとか、時代劇だとかは全く感じませんでした。今に通じるイジメや汚職の問題が頭に浮かんだ」と語り、また、宿敵の室戸半兵衛を演じた豊川について「豊川さんと一緒に、かつての三船さんと仲代(達矢)さんによる三十郎と半兵衛とはまた違った2人の関係を作り上げることが出来ました。勝ち負けだけでは終わらない、今の時代では忘れられがちな敗者への礼儀があり、それを表現できたのは豊川さんのおかげ」と讃えた。

豊川も、織田“三十郎”やオリジナルでは加山雄三が演じていた若侍役の松山の演技について、「織田さんは僕より歳は下でも役者としては大先輩。思い切ってぶつかって胸を借りた。共演には興味と期待を持っていたが、スターというのはこういうタイプの俳優のことを言うのだなと実感した。松山くんとは絡みもないし、何の興味もなかったんですが(笑)、次の『サウスバウンド』(森田監督)でたっぷり絡んで楽しませてもらいました。才能ある若手で、僕はいずれ追い抜かれる(笑)」とユーモアを交えて賛辞を送った。松山は「時代劇も侍役も初めて。普段の自分の生き方とは違って(演じるのは)難しかったが、非常に楽しかった」と時代劇初挑戦の感想を語った。

話題の2分半にわたる21人斬りの殺陣について森田監督は「ただ斬った、殺されたという“ゴールシーン”だけを映すのではなく、三十郎がどうやって相手に挑み、何人目で疲れ、何人目で刀が切れなくなるかといったプロセスを殺陣に出した」と解説。「納得のいく作品が撮れました。自信を持って世に出せる」と出来映えにも自信満々。

「45年前に見た『椿三十郎』が再び蘇った」と絶賛した日本映画界の風雲児、角川プロデューサーは「40億円は最低ライン。そこからどれだけ伸ばせるかが勝負。60億円が一つの目安になる」と鼻息も荒く、昨年の正月映画だった木村拓哉主演の時代劇「武士の一分」の興収40億円超えを宣言した。

この日行われた完成披露試写会の舞台挨拶で、織田は「40歳を迎える節目でこういう大作と出会えて幸せです」と感謝の言葉を述べた。「椿三十郎」は12月1日より全国ロードショー。