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【コラム】ウオッカ『絶好!』報道の裏表/ジャパンC

【コラム】ウオッカ『絶好!』報道の裏表/ジャパンC
東京2400mは世代の頂点に立ったあの日本ダービーと同じ舞台。ならば再び…、の期待は大きい。 写真一覧(2件)
 朝一番の栗東坂路を1番時計で駆け上がったウオッカ。調教スタンドにどよめきが走り、四位騎手や角居調教師の周りには記者が群がる。

『圧巻の時計!』『絶好調宣言!』

 さて、どんな見出しがインパクトがあるか。どんな活字を載せれば売り上げを伸ばせるか。新聞各社の記者のあいだで、そんな話し合いがされていたかどうかは定かではないが(苦笑)、各紙の評価はほぼ満場一致のようだ。

 エリザベス女王杯を蹄球炎で取り消した後、1週前追い切りで見たウオッカの姿は、心なしか馬体の張りが寂しく見えた。ジャパンC出走か否か、それを判断するにはあまりにも危険な1番時計。調教はタイムトライアルではない。
 これは“攻めの姿勢”なのかそれとも“他の事情”があるのかといえば、私の聞いている限りでは後者である。

 気がつけばこのコラム、この秋は出走機会の全てにおいてウオッカについて言及してきた。秋華賞では、あの日本ダービーの強烈な残像を過信することの危険性を話し、そしてエリザベス女王杯では、秋華賞で見せた壊れそうな走りの危険性を説いた。
 64年ぶりという人知を超えた快挙を成し遂げた名牝であることは揺るぎない事実。ただ多くの一般競馬ファンがそうであるように、馬主や関係者、そしてその瞬間を自ら味わった乗り役も、ダービー馬という称号を掴んだこの3歳牝馬に、過度な期待を掛けすぎなのではないかとさえ思ってしまう。

 陣営の誤算は同世代に、本当にたまたま、もう1頭の怪物がいたことか。64年ぶりの快挙を成し遂げながら、このままではJRA賞で無冠となる可能性は極めて高い。残念ながらダービー馬の栄冠よりも、GIレース3勝のほうが価値は高いと判断される。

 だからこその参戦。

 舞台は最高の称号を手にした府中の2400m。17頭の牡馬を一瞬のうちに置き去りにしたあの映像が最も想像しやすい舞台なのだから、著しく人気を落とすことはないだろう。
 一競馬ファンとして、もう一度驚かせてほしいと思っている。ただし、乗り越えなければならないハードルは果てしなく高いが…。(佐藤壽恭)
【コラム】ウオッカ『絶好!』報道の裏表/ジャパンC
佐藤壽恭…1馬、競馬エイトでTMとしてのキャリアを積む。その
   
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