レアル・マドリーに残留したものの、シュスター監督の構想から外れ、出場機会に恵まれないブラジル代表FWジュリオ・バチスタの移籍の可能性が現実味を帯びてきた。彼の代理人エルミニオ・メネンデス氏は、伊紙“コリエレ・デッロ・スポルト”に対し、ローマが希望する行き先の一つであると示唆している。

 現状に満足していないバチスタだが、トッテナムからのオファーは拒否。プレミアリーグでは二度とプレーしたくないというのがその理由だ。そして、元レアル・マドリーで現在はローマでプレーする友人のシシーニョと頻繁に連絡をとり、ローマの情報を得ているとのこと。

「バチスタはレアル・マドリーでかなり厳しい状況にある。まず、出場機会に恵まれていない。これはブラジル代表でプレーする上でも、コンディションを保つという意味でもメリットはない。代表の座を失うことにもなりかねない。トッテナムから連絡があったが、彼はイングランドでプレーすることは望んでいない。逆に、イタリアのフットボールには興味を示しているようだ」。

 彼の代理人は、バチスタがイタリア行きには好感触を示していることを示唆。さらに、ローマでプレーする可能性についても、「もちろん可能性はある。それに、ローマにはバチスタの親友の一人であるシシーニョがプレーしている。クラブについてよく話をしているようだ。彼が代表から戻り次第、この数日中にも状況を検討するつもりだ」とコメントしている。

 この冬の移籍マーケットで買取オプション付きのレンタル移籍が噂されるバチスタだが、彼自身も代理人もローマ移籍を好意的に受け取っており、ローマ移籍の扉が開かれた形となったようだ。

(スペイン通信)