富士経済、清涼飲料水の国内市場調査、07年のコーラ飲料は3年ぶりにプラス成長の見込み
2007年11月21日15時00分 / 提供:マイライフ手帳@ニュース
富士経済は、9月〜10月にかけ、今年2回目となる国内の清涼飲料7分類、41品目の市場調査を実施した。その結果、カロリーオフと8月以降の気温上昇により07年のコーラ飲料は3年ぶりにプラス成長の見込みなどが明らかになった。なお詳細を、報告書「2007年 清涼飲料マーケティング要覧 No.2」にまとめた。この報告書では、夏場の最需要期を経過した清涼飲料の07年国内市場を予測するとともに、08年の市場を展望。あわせて、清涼飲料の容器・容量の動向やチャネル別販売動向を分析している。
コーラ飲料(炭酸飲料)は、2007年が2857億円(前年比109.5%)に達する見込みで、2008年は2900億円(前年比101.5%)になると予測する。
コーラ飲料市場は、消費者の炭酸離れや清涼飲料の多様化が進んだことで1999年をピークにほぼ一貫して縮小推移。前年に対し増加したのは01年(ほぼ横ばい)と、カロリーオフを実現したコカ・コーラボトラーズ「コカ・コーラC2」のヒットと記録的な猛暑となった04年のみ。06年も、コカ・コーラボトラーズが「コカ・コーラ」の生誕120周年を記念したTVCMの大量投下を行ったが実績を落とし、サントリーの「ペプシネックス」がヒットしたものの、「ペプシコーラ」など既存品が不調に終わったことで前年割れとなっている。
しかし07年は、コカ・コーラボトラーズが4月に「ノーカロリーコカ・コーラ」、6月に「コカ・コーラゼロ」を相次いで発売し、とくに「ゼロ」は年間の販売目標を発売して1ヵ月強で達成するほどの好調な売れ行きで、既存の「コカ・コーラ」も伸びており、大幅増となる見込みだ。また、サントリーも「ペプシネックス」が年間販売目標の900万ケースを8月までで達成する好調さで、「ペプシコーラ」も1〜8月の実績が前年を上回る伸びを示しており、2ケタ増が期待されるという。8月の“酷暑”と、残暑による特需もありコーラ飲料市場は04年以降3年ぶりに対前年プラス成長(前年比9.5%増)の2857億円が見込まれる。
乳酸菌飲料(乳性飲料)は、2007年が221億円(前年比117.6%)に達する見通しで、2008年が240億円(前年比108.6%)になると予測する。
マイナス成長が続いていた乳酸菌飲料は、カゴメの「植物性乳酸菌ラブレ」のヒットで06年以降拡大へ転じている。
07年も「植物性乳酸菌ラブレ」は全国展開と、06年に続き大量のTVCM投下で拡大を続けている。「植物性乳酸菌ラブレ」のヒットの波及効果で乳酸菌飲料が改めて注目され、パッケージリニューアルを図った森永乳業の「マミー」「コーラスウォーター」が、新規ユーザーの獲得と離散したユーザーの復帰によって伸びているという。また、日清ヨークは「ママが選んだ乳酸菌飲料」をリニューアルし「植物性乳酸菌りんご」と植物性乳酸菌を訴求したことで量販店バイヤーの関心を集め、量販店の採用率が高まり、プラスに転じた。植物性乳酸菌による展開で乳酸菌飲料が全国的に注目され、量販店では乳酸菌飲料売場を拡大するチェーンが増えているという。07年は、前年比17.6%増の221億円が見込まれるとの見解を示す。
野菜系飲料(果汁・野菜飲料)は、2007年が2042億円(前年比106.4%)を見込み、2008年が2130億円(前年比104.3%)に達すると予測する。
野菜系飲料はトマト飲料(トマト100%)、野菜飲料(単一又は複数野菜)、野菜入混合果汁飲料(野菜と果実)で構成される。04年に伊藤園が発売した「1日分の野菜」を皮切りに野菜飲料では、1日に必要な野菜分を手軽に補給できるコンセプトの商品(“1日分コンセプトの商品”)が野菜不足を実感している消費者の支持を受け伸びてきた。また、野菜入混合果汁飲料も好調に推移した。
07年の野菜飲料は、その市場をけん引してきた“1日分コンセプトの商品”が前半こそ順調に伸びたが、夏場を境に失速し始めたという。9月には「“1日分コンセプトの商品”のほとんどにおいて、バランスの取れた栄養素を補給できるものはない」とする公的機関による商品テスト結果が公表されたこともあり、野菜飲料ブームも一気に沈静化に向かう可能性も指摘する。
一方、野菜入混合果汁飲料は、06年に続き“色”を軸としたカゴメの「野菜生活100」が量販店やCVSを中心に伸びている。4色シリーズの、とくに「黄の野菜」「紫の野菜」が好調とのこと。また、日本ミルクコミュニティの「農協健康菜園」が大幅に伸びている。チルド商品で野菜系飲料の実績増を狙い、ライトな味覚による飲みやすさと値ごろ感の訴求が奏功しているという。そのほか、コカ・コーラボトラーズをはじめ、この市場への注力度を高めている企業もあり、05年と06年の2ケタ伸長に比べると市場の伸びはやや鈍るものの、07年も伸長し(前年比6.4%増)、2042億円が見込まれると分析する。
ウーロン茶(嗜好飲料)は、2007年が1538億円(前年比106.4%)を見込み、2008年が1555億円(前年比105.9%)に達すると予測する。
ウーロン茶は、キリンビバレッジの「聞茶」がヒットした01年を除き、ピークの1994年以降毎年、縮小推移となっている。06年は、「サントリーウーロン茶」が2ケタ減となったが、5月に発売した特定保健用食品である「黒烏龍茶」が大ヒットしたことでサントリーは2ケタ増を達成した。しかし、花王が前年(05年)3月発売の特定保健用食品「ヘルシア烏龍茶」をわずか1年余りで終売させ撤退し、実績減となった上位企業も多く、全体では縮小となった。
07年は、「黒烏龍茶」が市販用に加え、外食店など業務用ルートでも販売されるなど引き続き好調で、「サントリーウーロン茶」もほぼ前年並みで推移しており、サントリーは2年連続2ケタ増を達成する勢いとの見通しだ。また、伊藤園は前年を上回る見込みである。そのほかの上位企業は減少が続いているが、全体では01年以降6年ぶりに拡大し(前年比6.4%増)、1538億円が見込まれる。
富士経済=http://www.fuji-keizai.co.jp/
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