今週のお役立ち情報
『マイティ・ハート/愛と絆』アンジェリーナ・ジョリー「夜眠れないなんて、女優人生で初めて。」/インタビュー
2007年11月21日11時20分 / 提供:livedoor
ブラッド・ピットが原作に惚れこんですぐに映画化権を獲得した『マイティ・ハート/愛と絆』 で、パキスタンにて誘拐されたジャーナリスト、ダニエル・パールの非凡な妻、マリアンヌ・パールを演じたのは今もっともホットな女優、アンジェリーナ・ジョリーだ。類い稀な人物であり、また友人でもあるマリアンヌ・パールを演じるのは、名誉なことであると同時に、大きな挑戦だったというアンジェリーナにインタビューした。
■この企画はあなたとブラッドとの間で進められたのですか?
私が加わったのは最後。マリアンヌとは一緒に子供を遊ばせたことがあるので面識はあったけど、単に同じく子を持つ母親として出会っただけだった。ブラッドが独自に映画化権を取ったの。彼は何度かマリアンヌに会って、彼女はブラッドを信用するようになって、そして話が合うようになって。「よしそれじゃあ映画にしよう、マリアンヌ、君はどう思う?」みたいな感じだったわ。それで、キャスティングの段階になって彼女が私を推薦してくれたの。すごく嬉しかったわ。
■出演が決まってどう思いましたか。マリアンヌを表現できるか不安でなどはありましたか?
気が気じゃなかったわ。あんなことは初めて。仕事には真剣に取り組むけど、気張らずにやるほうなの。夜眠れないなんて女優になってから初めてだったわ。
実は撮影前夜はこんなことになったらどうしよう、あんなことになったらどうしようとヤキモキしっぱなしだったの。とても尊敬している女性を自分が演じると考ることが申し訳なく思えたわ。人の心を動かすことなんてできないんじゃないかって。でも私の中にも芽生えた彼女の誠意に、大いに助けられたの。それにたとえ最も相応しいわけでなくても、心に迷いが無く、やってみたいのなら運命の巡り合わせだと感じたの。努めてそう思うようにしたわ。
■カンヌ映画祭で映画はとても好評でしたね。
そう。皆すごくホッとしたわ。論評も一様でなく色々あって。その中からいいものをダニーのご両親に送ってあげたの。有り難いことに、とても上手くいっていますって報告できるわ。
■マリアンヌとダニーのご両親が最も気になる観客でしょう?
もちろんよ。彼らが気に入ってくれたのが何より。一番手厳しい批評を下されることだってあり得るわけだから。それでも私はマリアンヌが納得してくれたら、それで十分だわ。
■脚本を読んでいるときあなたも妊娠されていましたね。だからあの時期の妊婦にとってどれだけ酷なことだったかよく理解できたのでは?
とても役立ったと思う。現実問題として、もし妊娠の経験がなかったら、すごく大袈裟に演じてしまったり、妊婦がとらないような行動をとってしまうと思うの。妊婦である彼女がどうやってあの状況を切り抜けたかを思うと、それは想像を絶したわ。身重であるのは大変なことで、後半の数ヶ月はストレスを減らし、睡眠とかもたくさんとらないといけないのに。でもマリアンヌは自分を哀れんだりしないの。ダニエルが二度と家に戻らないかもしれないと考えることを自分自身に許さなかったに違いないわ。お腹にいる子供への責任も自覚し、きちんと食べて体調を管理しながら更にダニエルの捜索にあたったなんて。
何より、その頃、私はシャイを出産したばかりで、特別な時期だったし、ブラッドとも特別な時期を過ごしていたから、役作りの過程でとっても感情移入したの。赤ちゃんが産まれて、その子を眺めて、部屋の反対側にはその子の父親がいて、そんな状況を誰かに取り上げられるとしたら、ものすごく頭に来るわ。
■あのクライマックスのシーンのあなたにほ本当に驚きました。
あの夜はちょっと特別な夜だったの。数年前、実際にダニーのニュースが流れた日のことが蘇ってきたわ。カメラに写っていない出演者たちも目に涙を浮かべていた。演じていたんじゃなくて、人はこんなふうにふるまうだろうなとか、マリアンヌはこう感じたはずだとか、将来アダムはどう思うだろうとか考えていたの。皆が心を痛めた感慨深い夜だったわ。
■あなたの考えるこの映画メッセージとは?
いくつかあると思うんだけど、マリアンヌという人物の他に私を引きつけたことのひとつに、色々な宗教や生立ちが混在していたというのがある。今の世の中は人を簡単に判断しすぎるし、恐れを抱きすぎる。この作品では、状況が状況だけに、ヒンズー教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒、仏教徒、イスラム教徒が、信仰も背景も違うのにあの家の中で、それぞれの考え方とか誠意からお互いに助け合い、最後にはひとつになるの。その友情はすごく堅いものよ。パキスタン人のイスラム教徒であるキャプテンは、今でもマリアンヌやアダムととても親しいの。一方でアダムの父親を奪い、違ったかたちで自分の信仰を表明してみせた人間もキャプテンと同じ信仰を持ち、同じ背景を持っている。キャプテンは生涯をかけてマリアンヌとアダムを守り、ふたりのために出来る限りのことをしようとしているわ。
私たちは色々なことが起こっているって理解するために、心を開く必要があるわ。急いで物事を判断すべきでない。今現在にも色々なことが起こっているけれど、人種、宗教や人々を一様に判断すべきでは絶対にないの。自分の身に起こったことへのマリアンヌの立ち回りは賞賛に値するわ。容易にうんざりしてしまったはずなのに、自分の殻に閉じこもらなかったのだもの。
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、アーチー・パンジャビ、イルファン・カーン、ウィル・パットンなど
配給:UIP映画
公式サイト:http://www.mh-movie.jp
11月23日(祝/金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて全国ロードショー
(c) 2006 Paramount Vantage. All Rights Reserved.
■関連記事
・『マイティ・ハート/愛と絆』監督マイケル・ウィンターボトム「アンジェリーナと組めて最高だった。」/インタビュー
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私が加わったのは最後。マリアンヌとは一緒に子供を遊ばせたことがあるので面識はあったけど、単に同じく子を持つ母親として出会っただけだった。ブラッドが独自に映画化権を取ったの。彼は何度かマリアンヌに会って、彼女はブラッドを信用するようになって、そして話が合うようになって。「よしそれじゃあ映画にしよう、マリアンヌ、君はどう思う?」みたいな感じだったわ。それで、キャスティングの段階になって彼女が私を推薦してくれたの。すごく嬉しかったわ。
■出演が決まってどう思いましたか。マリアンヌを表現できるか不安でなどはありましたか?
気が気じゃなかったわ。あんなことは初めて。仕事には真剣に取り組むけど、気張らずにやるほうなの。夜眠れないなんて女優になってから初めてだったわ。
実は撮影前夜はこんなことになったらどうしよう、あんなことになったらどうしようとヤキモキしっぱなしだったの。とても尊敬している女性を自分が演じると考ることが申し訳なく思えたわ。人の心を動かすことなんてできないんじゃないかって。でも私の中にも芽生えた彼女の誠意に、大いに助けられたの。それにたとえ最も相応しいわけでなくても、心に迷いが無く、やってみたいのなら運命の巡り合わせだと感じたの。努めてそう思うようにしたわ。
■カンヌ映画祭で映画はとても好評でしたね。
そう。皆すごくホッとしたわ。論評も一様でなく色々あって。その中からいいものをダニーのご両親に送ってあげたの。有り難いことに、とても上手くいっていますって報告できるわ。
■マリアンヌとダニーのご両親が最も気になる観客でしょう?
もちろんよ。彼らが気に入ってくれたのが何より。一番手厳しい批評を下されることだってあり得るわけだから。それでも私はマリアンヌが納得してくれたら、それで十分だわ。
■脚本を読んでいるときあなたも妊娠されていましたね。だからあの時期の妊婦にとってどれだけ酷なことだったかよく理解できたのでは?
とても役立ったと思う。現実問題として、もし妊娠の経験がなかったら、すごく大袈裟に演じてしまったり、妊婦がとらないような行動をとってしまうと思うの。妊婦である彼女がどうやってあの状況を切り抜けたかを思うと、それは想像を絶したわ。身重であるのは大変なことで、後半の数ヶ月はストレスを減らし、睡眠とかもたくさんとらないといけないのに。でもマリアンヌは自分を哀れんだりしないの。ダニエルが二度と家に戻らないかもしれないと考えることを自分自身に許さなかったに違いないわ。お腹にいる子供への責任も自覚し、きちんと食べて体調を管理しながら更にダニエルの捜索にあたったなんて。
何より、その頃、私はシャイを出産したばかりで、特別な時期だったし、ブラッドとも特別な時期を過ごしていたから、役作りの過程でとっても感情移入したの。赤ちゃんが産まれて、その子を眺めて、部屋の反対側にはその子の父親がいて、そんな状況を誰かに取り上げられるとしたら、ものすごく頭に来るわ。
■あのクライマックスのシーンのあなたにほ本当に驚きました。
あの夜はちょっと特別な夜だったの。数年前、実際にダニーのニュースが流れた日のことが蘇ってきたわ。カメラに写っていない出演者たちも目に涙を浮かべていた。演じていたんじゃなくて、人はこんなふうにふるまうだろうなとか、マリアンヌはこう感じたはずだとか、将来アダムはどう思うだろうとか考えていたの。皆が心を痛めた感慨深い夜だったわ。
■あなたの考えるこの映画メッセージとは?
いくつかあると思うんだけど、マリアンヌという人物の他に私を引きつけたことのひとつに、色々な宗教や生立ちが混在していたというのがある。今の世の中は人を簡単に判断しすぎるし、恐れを抱きすぎる。この作品では、状況が状況だけに、ヒンズー教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒、仏教徒、イスラム教徒が、信仰も背景も違うのにあの家の中で、それぞれの考え方とか誠意からお互いに助け合い、最後にはひとつになるの。その友情はすごく堅いものよ。パキスタン人のイスラム教徒であるキャプテンは、今でもマリアンヌやアダムととても親しいの。一方でアダムの父親を奪い、違ったかたちで自分の信仰を表明してみせた人間もキャプテンと同じ信仰を持ち、同じ背景を持っている。キャプテンは生涯をかけてマリアンヌとアダムを守り、ふたりのために出来る限りのことをしようとしているわ。
私たちは色々なことが起こっているって理解するために、心を開く必要があるわ。急いで物事を判断すべきでない。今現在にも色々なことが起こっているけれど、人種、宗教や人々を一様に判断すべきでは絶対にないの。自分の身に起こったことへのマリアンヌの立ち回りは賞賛に値するわ。容易にうんざりしてしまったはずなのに、自分の殻に閉じこもらなかったのだもの。
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、アーチー・パンジャビ、イルファン・カーン、ウィル・パットンなど
配給:UIP映画
公式サイト:http://www.mh-movie.jp
11月23日(祝/金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて全国ロードショー
(c) 2006 Paramount Vantage. All Rights Reserved.
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