WEC世界ミドル級初防衛戦に挑むパウロ・フィリョ

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15日(木・現地時間)、ワールド・エクストリーム・ファイティング(WEC)より、12月12日(水)にラスベガスのハードロック・ホテル&カジノで行われる大会で、同プロモーション世界ミドル級王者パウロ・フィリョがチェール・シェノンの挑戦を受けることが発表された。

同大会はWEC世界フェザー級選手権試合ユライア・フェイバー×ジャフ・カーラン、世界ライトヘビー級選手権ダグ・マーシャル×アリエル・ガンドゥーリャ、そしてジェンス・パルバーのWECデビュー戦が行われることで、話題を集めていた。さらには三大世界戦の残りの一戦としてWEC世界ミドル級王者パウロ・フィリョの初防衛戦が行われることも既に発表されていたが、今回、その対戦相手が決定したことになる。

挑戦者に指名されたのはチェール・シェノン。ここでシェノンの名前が出てくるところに、今のWECの勢いを感じられずにはいられない。

シャノンがWECに出場するのは、ズッファに買収される以前の2004年10月以来、実に3年ぶりとなる。その後、UFCに参戦し、3戦1勝2敗でタイトル戦線に浮上するには至らなかったが、UFCを離れてからは、5連勝中で判定も1試合だけ。特に4連勝を飾ったボードッグでは、エピソード1で視聴者が選ぶMVPに選出され、賞金5万ドルのビッグボーナスも手にしている。

基本はテイクダウン&パウンダーのシェノンは、ヒジなしよりもヒジ有りの方が力を発揮できそうなタイプだ。

ボードッグのことを「ジョーク」と毛嫌いしていたズッファのダナ・ホワイトだが、しっかり活躍してきたファイターを自陣に取り入れている――ことが判明した、チェール・シェノンの選手権試合登用といえるだろう。

充実の軽量級、そしてPRIDE活躍したフィリョの防衛戦、その対戦相手が一時期、業界の話題を独占したボードッグ無敗のファイターと、次回WECはTUF出身者で埋め尽くされつつあるUFC以上に、日本のファンにとっても気になる大会ではないだろうか。