「イタリアは現在難しい本当に厳しい時期に直面している」。スペインの名門バレンシアのFWフェルナンド・モリエンテスが、11日に起きた「ラツィオサポーター死亡事件」について語り始めた。

ACミランの司令塔カカがスタジアムの安全に不安を募らせていることについて、モリエンテスは「有名選手がイタリア国外脱出を希望するようになり、我々の国などが恩恵を受けるだろう。そうなれば最終的にカルチョを失ってしまうのは誰になるのか?」とコメント。一部の熱狂的サポーター(ウルトラス)の行為がカルチョの終焉につながると警鐘を鳴らした。

*ラツィオサポーター死亡事件=セリエA第12節開催日の11日、アレッツォ近郊(イタリア中部トスカーナ州)の高速道路のサービスエリアでラツィオサポーターとユベントスサポーター間でトラブルが勃発。現場介入したパトロール中の交通警察官の発砲によりラツィオサポーターの1人、ガブリエレ・サンドリが死亡した。その後、ベルガモやローマなどで一部サポーターの暴動が相次いだ。