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『マイティ・ハート/愛と絆』監督マイケル・ウィンターボトム「アンジェリーナと組めて最高だった。」/インタビュー
2007年11月14日13時30分 / 提供:livedoor
2002年にパキスタンで取材中、テロリストに誘拐されたウォールストリート・ジャーナル紙の記者ダニエル・パール。その事件の真相、救出を試みる人々の葛藤と愛を綴った妻の手記を映画化したのが『マイティ・ハート/愛と絆』だ。
この衝撃と感動のトゥルー・ストーリーのメガホンを取ったのはマイケル・ウィンターボトム。2006年ベルリン国際映画祭銀熊(監督)賞受賞『グアンタナモ、僕達が見た真実』の社会的テーマに根ざした作品から文芸作品まで、幅広いジャンルでの演出力を高く評価されている監督に話を聞いた。
■ブラッド・ピット率いるプランBがこの映画の企画をあなたに持ちかけたそうですが、どのような経緯だったのでしょう?
04年にプランBのデデ・ガードナーがマリアンヌによる原作をを私に渡してくれたんだ。そして読んでみてとても心が動かされて。そして06年4月にはブラッドとデデから監督に興味はないかと電話があった。それで私はナミビアに飛んで、この物語をどう考えているか、また私たちがいつもどんな作品創りをしているかを話したんだ。彼らは僕らのやり方や、慣れ親しんだスタッフを起用することを快く受け入れてくれた。それで引き受けたんだ。
■実際本作でも多くの常連スタッフを起用したようですね?
彼らがいてくれると落ち着く。信頼できるクルーと組めるとリラックスして臨めるんだ。今回のスタッフは皆それぞれの分野でとても才能があり、我々は互いに尊敬しあっていた。携わる全員にとてもいい環境だったと思う。
■原作者、つまりダニエル・パールの妻マリアンヌと対面したのはいつですか?
昨年の4月に初めてパリで会ったんだ。監督候補としてね。その後にマリアンヌ、プロデューサーであるアンドリューとデデ、そして私でナミビアに行き、ブラッドとアンジェリーナに会ったんだ。
マリアンヌは本当に素晴らしい人だ。ものすごく温かく、寛大で明るい。私たちが会うべき人々へ次々と紹介してくれて、彼女が体験したことへの質問にもすべて答えてくれた。それと同時に、私たちに自由に映画づくりをさせてくれたんだ。
■事実を映画化するということで、監督としてどのような映画作りを目指しましたか?
マリアンヌの本が出発点であることは間違いないが、関わった色々な人に会ってみて、この事件についての彼らそれぞれの視点がもたらすものもあると感じたんだ。ふたりのジャーナリストの物語と考えるのが相応しいと。ジャーナリストのような態度でこの物語に接したつもりだ。この事件のありのままの姿を描くために関係者全員の視点をとりいれたよ。
■時系列に沿って撮影されていましたね。
あの家での撮影に与えられた時間が5週間あったので、時系列で撮るのにちょうど良かった。そうしたら結果として、現実と同じくらいの時間でとても多くのシーンを撮影出来たんだ。この手法は俳優同士がだんだんと関係を深めるのにも役立ったと思う。最終的にはマリアンヌから聞いたような人間関係があの家のなかで確立されていたと思う。最後のディナーの場面でマリアンヌが皆に気に病まないで欲しいと伝えるところなんかは、まるで実物の人たちのようだった。
■特に主演アンジェリーナ・ジョリーはマリアンヌそのものでしたね。
アンジェリーナと組めて最高だった。彼女には事前に私たちがいつもとっている方法を説明したんだ。1シーン1ショットで撮ることや、カメラを手持ちで回すこと、撮影量が多いことや即興を多様することなんかね。彼女はそのアイデアを気に入ってくれたようで、初日から素晴らしかった。アンジーは女優として、また一個人として可能な限り精密にマリアンヌという人物を再現してみせようと強く思っていたようだ。私がアンジェリーナとマリアンヌに出会った時は、既に友人同士だったんだ。個人の体験に基づく映画を監督するにあたり、当事者である人物が自分を演じる役者をすっかり信頼しているというのは、理に適っている。ふたりの間にはそういう信頼関係があったんだ。
■話題のブランジェリーナがタッグを組んだというわけですが、撮影現場でふたりのパートナーならではの相乗効果を感じましたか?
ブイラッドは僕らのやり方にいっさい口出ししてこなかった。彼はプロデューサーだから、撮影に入る前まではよくよく話をしたよ。逆にアンジェリーナとは撮影に入る頃からだ。撮影現場ではブラッドは良きパパとして、子供たちの世話をしていたよ(笑)
■実際の事件の時、あなたもパキスタンにいたそうですね。
ダニーとマリアンヌがアフガン戦争の取材でパキスタンに来た2001年、私もパキスタンにいた。ダニーがやっていたことが必要以上に危険なことだとは誰も思っていなかっただろう。ジャーナリストというのは追っている人物との面会を果たすよう努力するもので、それは非常に勇気のいることでもある。とても誠実なジャーナリストだった彼は、記事に書く人々には会っておきたかったんだろう。この事件がとても衝撃的だった理由のひとつに、あのようなことがパキスタンで起こるとは誰も思っていなかったというのもあるだろう。パキスタンはイラクと違って戦時下になかった。ダニーは戦争ジャーナリストではなかったんだ。
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、アーチー・パンジャビ、イルファン・カーン、ウィル・パットンなど
配給:UIP映画
公式サイト:http://www.mh-movie.jp
11月23日(祝/金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて全国ロードショー
(c) 2006 Paramount Vantage. All Rights Reserved.
この衝撃と感動のトゥルー・ストーリーのメガホンを取ったのはマイケル・ウィンターボトム。2006年ベルリン国際映画祭銀熊(監督)賞受賞『グアンタナモ、僕達が見た真実』の社会的テーマに根ざした作品から文芸作品まで、幅広いジャンルでの演出力を高く評価されている監督に話を聞いた。
■ブラッド・ピット率いるプランBがこの映画の企画をあなたに持ちかけたそうですが、どのような経緯だったのでしょう?
04年にプランBのデデ・ガードナーがマリアンヌによる原作をを私に渡してくれたんだ。そして読んでみてとても心が動かされて。そして06年4月にはブラッドとデデから監督に興味はないかと電話があった。それで私はナミビアに飛んで、この物語をどう考えているか、また私たちがいつもどんな作品創りをしているかを話したんだ。彼らは僕らのやり方や、慣れ親しんだスタッフを起用することを快く受け入れてくれた。それで引き受けたんだ。
■実際本作でも多くの常連スタッフを起用したようですね?
彼らがいてくれると落ち着く。信頼できるクルーと組めるとリラックスして臨めるんだ。今回のスタッフは皆それぞれの分野でとても才能があり、我々は互いに尊敬しあっていた。携わる全員にとてもいい環境だったと思う。
■原作者、つまりダニエル・パールの妻マリアンヌと対面したのはいつですか?
昨年の4月に初めてパリで会ったんだ。監督候補としてね。その後にマリアンヌ、プロデューサーであるアンドリューとデデ、そして私でナミビアに行き、ブラッドとアンジェリーナに会ったんだ。
マリアンヌは本当に素晴らしい人だ。ものすごく温かく、寛大で明るい。私たちが会うべき人々へ次々と紹介してくれて、彼女が体験したことへの質問にもすべて答えてくれた。それと同時に、私たちに自由に映画づくりをさせてくれたんだ。
■事実を映画化するということで、監督としてどのような映画作りを目指しましたか?
マリアンヌの本が出発点であることは間違いないが、関わった色々な人に会ってみて、この事件についての彼らそれぞれの視点がもたらすものもあると感じたんだ。ふたりのジャーナリストの物語と考えるのが相応しいと。ジャーナリストのような態度でこの物語に接したつもりだ。この事件のありのままの姿を描くために関係者全員の視点をとりいれたよ。
■時系列に沿って撮影されていましたね。
あの家での撮影に与えられた時間が5週間あったので、時系列で撮るのにちょうど良かった。そうしたら結果として、現実と同じくらいの時間でとても多くのシーンを撮影出来たんだ。この手法は俳優同士がだんだんと関係を深めるのにも役立ったと思う。最終的にはマリアンヌから聞いたような人間関係があの家のなかで確立されていたと思う。最後のディナーの場面でマリアンヌが皆に気に病まないで欲しいと伝えるところなんかは、まるで実物の人たちのようだった。
■特に主演アンジェリーナ・ジョリーはマリアンヌそのものでしたね。
アンジェリーナと組めて最高だった。彼女には事前に私たちがいつもとっている方法を説明したんだ。1シーン1ショットで撮ることや、カメラを手持ちで回すこと、撮影量が多いことや即興を多様することなんかね。彼女はそのアイデアを気に入ってくれたようで、初日から素晴らしかった。アンジーは女優として、また一個人として可能な限り精密にマリアンヌという人物を再現してみせようと強く思っていたようだ。私がアンジェリーナとマリアンヌに出会った時は、既に友人同士だったんだ。個人の体験に基づく映画を監督するにあたり、当事者である人物が自分を演じる役者をすっかり信頼しているというのは、理に適っている。ふたりの間にはそういう信頼関係があったんだ。
■話題のブランジェリーナがタッグを組んだというわけですが、撮影現場でふたりのパートナーならではの相乗効果を感じましたか?
ブイラッドは僕らのやり方にいっさい口出ししてこなかった。彼はプロデューサーだから、撮影に入る前まではよくよく話をしたよ。逆にアンジェリーナとは撮影に入る頃からだ。撮影現場ではブラッドは良きパパとして、子供たちの世話をしていたよ(笑)
■実際の事件の時、あなたもパキスタンにいたそうですね。
ダニーとマリアンヌがアフガン戦争の取材でパキスタンに来た2001年、私もパキスタンにいた。ダニーがやっていたことが必要以上に危険なことだとは誰も思っていなかっただろう。ジャーナリストというのは追っている人物との面会を果たすよう努力するもので、それは非常に勇気のいることでもある。とても誠実なジャーナリストだった彼は、記事に書く人々には会っておきたかったんだろう。この事件がとても衝撃的だった理由のひとつに、あのようなことがパキスタンで起こるとは誰も思っていなかったというのもあるだろう。パキスタンはイラクと違って戦時下になかった。ダニーは戦争ジャーナリストではなかったんだ。
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、アーチー・パンジャビ、イルファン・カーン、ウィル・パットンなど
配給:UIP映画
公式サイト:http://www.mh-movie.jp
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