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【よこ顔】名物講師が菊と人生を語る=秋庭通男さん(上)

2007年11月13日13時48分 / 提供:PJ

pj
【よこ顔】名物講師が菊と人生を語る=秋庭通男さん(上)
秋庭通男さんは、東京・旧芝離宮恩賜庭園で、菊栽培の講師をつとめる。(撮影:穂高健一、11日) 写真一覧(5件)
秋庭通男さん(77)が旧芝離宮恩賜庭園で、『小さな菊の盆栽展』(個展)を開催している。5回目の今年は菊の展示場に32鉢、小品盆鉢9席がならぶ。

 秋庭さんは約20年間にわたって菊栽培の講師をつとめる。03(平成15)年からは東京都の指導講師として、同会場で午後2時から約60分間「菊の盆栽作り」を開いている。今月18日(日)まで、受講料は無料。作品の菊を持ち帰るときは300円を支払えばよい。土曜、日曜など受講者が多いと2回に分けている。

 菊栽培の魅力について、秋庭さんに聞いてみた。3つあげてくれた。「菊の花は咲いている期間が長いこと。野草だから丈夫なこと。屋外で、自然に育つ。蘭(らん)のように温室で育てる、むずかしさはありません」と教えてくれた。

 「小菊の盆栽は誰にでもできます。毎年、咲かせることができます。300円の投資で、菊を一生楽しめます」と愉快な語りで、受講者を引き込む。「化粧鉢の植え変えの場合は、小鉢が200円ほど別途にかかる。

 「菊栽培は横着者の人間にかぎります。持ち帰って水をやらず、約1カ月間は屋外に出し放し。仕立て鉢に植え替えても、屋外で太陽と雨水だけで、育てればいい。菊はいじめたほうがいい。そういうタイプの人間むきです。そのほうが良い花が咲く。花が咲いたら、屋内に入れてもよい」。秋庭さんの説明を聞いているだけでも、楽しくなる。

 横着者が菊栽培むきかと、心強くすれば、他方で、『千の手をかければ、万の花が咲く』という格言があると紹介する。花には愛情が大切だとつけ加える。秋庭さんは名調子のユーモアたっぷり講師だ。

 欧米人の来園者が多い庭園だ。外国人の目から見た、菊関連の質問があると、同園職員の方が通訳してくれるという。菊の世話の仕方、菊の種類、小さな鉢の作り方などの質問が多いという。(同職員の話)

 秋庭講師は毎年5月に同庭園で、「さつき栽培講習会」を行う。今年5月28日には日本テレビ『おもいッきりテレビ』の生中継がおこなわれた。下打ち合わせなし。司会者みのもんたさんから幾つか問われ、秋庭さんは応えたという。最後に「私は菊と女性が好きだ」というと、みのもんたさんが「私とおなじひとが、芝にいました」と笑っていたと、放送内容を教えてくれた。

 5月のテレビを見ていた人が半年後、11月の菊講習会場にさつきを持って現れたという。菊相談ではなく、さつき相談だった。「私は何でも引き受けるタイプ。それが人間どうし仲良くするコツだと思っています」と話す。秋庭さんの人柄の一面をみた。

 秋庭さんの個展には、めずらしい佐賀菊が展示されている。佐賀菊は古すぎてやる人がほとんどいないらしい。岡田前芝離宮所長の提案ではじめたもの。「いまでは希少価値で、新宿御苑、明治神宮、それに旧芝離宮だけかもしれない」と秋庭さんは説明する。【了】

■関連情報
旧芝離宮恩賜庭園
日比谷公園
記者HP:穂高健一ワールド
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パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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