レスナーのUFCデビュー戦の相手となったミア。関節技を得意とするファイターだ

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今年の6月に『Dynamite!! USA』でMMAに初挑戦し、韓国のキム・ミンスから勝利を挙げた、元WWEのトップレスラー=ブロック・レスナー。その後、UFC参戦を表明していた彼のオクタゴン・デビュー戦が決定したという話が伝わってきた。

2008年2月2日(現地時間)、UFC好例のスーパーボール・ウィークエンドに米国ネヴァダ州マンダレイベイ・イベンツセンターで行われる『UFC81』が、その舞台だ。日本ではここ数年、大晦日のビッグイベントが注目を浴び、UFCでも年の瀬にイベントが開かれるようになったが、全米がお祭り騒ぎになるスーパーボール・ウィークエンドのイベントこそ、今年もミルコ・クロコップの初投入が見られるように、ズッファが特に力を入れている大一番だ。

レスナーの対戦相手は、元UFCヘビー級王者のフランク・ミア。シビアな試合が好まれる米国+UFC、実戦を使ったバリュー・アップなどはなく、必至で煽るのは試合前のみ。特にPRIDEという米国ではコアファンの人気者だったノゲイラ、欧州戦略の中心ファイターとして期待されたいたミルコと違い、レスナーの名は既に全米中に轟いている。よって、勝てば王座挑戦が実現してもおかしくない、厳しい対戦相手が初戦から用意された。

ミアは現在、ズッファが所有するもう一つのMMAブランド=WECで実況解説+インタビュアーを務めており、ある意味、実戦+舌戦が可能なMMAの顔だ。
かつて、日本の総合格闘技界に対し、「安易なプロレスラー導入」を批判していたズッファ。彼らなりのアレンジを加えたプロレスラー×MMAファイターのラインナップで、プレ・スーパーボウル・ナイトを盛り上げる。

なお、ズッファは当大会でUFC離脱を宣言したランディー・クートゥアーに、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとの防衛戦をオファーしているが、実現が不可能な場合は前王者ティム・シルビアが王座決定戦として、ノゲイラと戦うという見方が強まっている。