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【独女通信】マンガ原作ドラマに言いたい!
花より男子2、花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス〜、ライフ…。今年放映されたドラマを振り返ってみると、昨年に引き続き、マンガ原作ドラマが目立つ。これらのヒット作以外にも、生徒諸君!やホタルノヒカリなど、独女世代に馴染みの深いマンガ原作モノは多い。今期のドラマにもその傾向は色濃く、独女たちが10代の頃に流行った「有閑倶楽部」と、現在の彼女たちの心情を代弁する「働きマン」の二つの名作マンガがドラマ化されている。そんな「独女世代のマンガ原作ドラマ」を彼女たちはどう見ているのだろうか。
livedoorリサーチ のアンケート「2007年秋の新ドラマ♪期待してるのは? 」によれば、放映前の期待感は、1位の「医龍2」と僅差で「働きマン」が2位に。しかし、「有閑倶楽部」は6位と微妙なランクに留まった。
では、ドラマがスタートした今、放映を見た独女たちは、それぞれのドラマをどう見ているのだろうか。まずは、放映前アンケートで6位だった有閑倶楽部から。
圧倒的に多かった意見は、「キャストに納得できない」というもの。会社員の菜穂子さん(34歳・仮名)は、有閑倶楽部をりぼん本誌とコミックスの両方で読んでいたという原作ファン。「『マンガとドラマは別物だから』と思っているから、他の作品ならドラマも楽しんでます。でも、今回の有閑倶楽部はあまりにも原作と違いすぎて、別物と考えるのが難しい。致命的なのは、主要キャスト6人にブルジョワな雰囲気がないこと。魅録が主役なのも、清四郎が頭脳明晰に見えないのも残念」。
派遣社員の理子さん(33歳・仮名)も、キャストにがっかりした一人。「悠理・可憐・野梨子の女子キャストはいいと思うけど、男子三人はありえない。中でもがっかりしたのが美童。涼しげな目元の田口淳之介くん(KAT−TUN)では、スウェーデン人とのハーフという設定には無理がある。せめてウエンツ瑛士なら納得できたのに。原作と一番似ているキャストは、男山かもね」
男山とは、赤西仁扮する魅録が飼っている犬のこと。犬の存在感に負けるとは少々心配だが、そもそも有閑倶楽部は、財力があり、さらに知力・体力・美貌などをそろえたスーパー高校生が活躍する「あり得ない」話。それがエンターテイメント作品として支持されているのは、そのキャラクターの面白さと、一条ゆかりのリアリティのある作画あってのこと。
独女世代が10代だった頃は携帯電話もインターネットも普及しておらず、娯楽の中でもマンガの占めるウエイトは今より大きかった。人気マンガが少女たちへ与える影響も、現在より高かったと考えられる。そのため、この世代のマンガへの思いは並々ならぬものがあるのだ。
一方、大人になってから出会った「働きマン」はどうなのだろうか。前出の菜穂子さんは、働きマンの大ファンでもある。
「主役の菅野美穂は、見た目も松方弘子になりきってる感じ。キャストに納得できているせいか、『マンガとは別物』と素直に見られる。難点は、働きマンに共感したリアル『働きマン』の女たちは、放映時間に家にいないってことかな」
一方、保育士の喜美恵さん(33歳・仮名)は、働きマンについてこう指摘する。
「ストーリーも忠実だし、キャストもいいから楽しんでます。でも、唐突に俳優がカメラ目線でセリフを言ったり、突然マンガっぽい演出になるのと冷めちゃう。最後の働きマン音頭もない方がいいのになあ」
こうした演出は、人気コミックを忠実に再現しようとする制作側の誠意だが、それが裏目に出ることもある。さらに、原作に忠実であるがゆえのマイナス点がもう一つある。それは、原作の働きマンが1話完結であるため、ラストがわかってしまうことだ。花より男子やホタルノヒカリなどのように、長いストーリーを10話前後で見せるドラマなら、ドラマオリジナルのストーリーやラストを描くこともできる。
そのため、マンガを読んでいる視聴者でも「次はどうなるんだろう?」と興味が沸く。しかし、1話完結でより原作に忠実に描くと、毎回、ストーリーもラストもわかってしまう。その結果、見たい気持ちが半減してしまうという、なんとも皮肉な事態になりかねない。
さて、こうしたマンガ原作ドラマに背を向ける人がいる一方で、有閑倶楽部と働きマンに熱いエールを送る人もいる。会社員の裕子さん(35歳・仮名)は言う。
「働きマンのキャストはそれぞれ合ってると思うし、ストーリーも共感できます。有閑倶楽部も、男性キャストが全員ジャニーズってところが今どきでいい。高校生が難事件を解決するのも面白いので、原作を読みたくなりました」。
ちなみに裕子さんは、どちらもマンガを読んでいないそう。原作を知らない方が、やはりドラマを純粋に楽しめるというわけだ。
さて、今後もしばらくマンガ原作ドラマ化は続くだろう。前出の理子さんの言葉は、マンガに心躍らせた独女の声を代弁している。「原作マンガが名作であればあるほど、ドラマ化は慎重にしてほしい…」。
独女たちの複雑な思いは、今後も続きそうだ。(栗頭渋子)
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では、ドラマがスタートした今、放映を見た独女たちは、それぞれのドラマをどう見ているのだろうか。まずは、放映前アンケートで6位だった有閑倶楽部から。
圧倒的に多かった意見は、「キャストに納得できない」というもの。会社員の菜穂子さん(34歳・仮名)は、有閑倶楽部をりぼん本誌とコミックスの両方で読んでいたという原作ファン。「『マンガとドラマは別物だから』と思っているから、他の作品ならドラマも楽しんでます。でも、今回の有閑倶楽部はあまりにも原作と違いすぎて、別物と考えるのが難しい。致命的なのは、主要キャスト6人にブルジョワな雰囲気がないこと。魅録が主役なのも、清四郎が頭脳明晰に見えないのも残念」。
派遣社員の理子さん(33歳・仮名)も、キャストにがっかりした一人。「悠理・可憐・野梨子の女子キャストはいいと思うけど、男子三人はありえない。中でもがっかりしたのが美童。涼しげな目元の田口淳之介くん(KAT−TUN)では、スウェーデン人とのハーフという設定には無理がある。せめてウエンツ瑛士なら納得できたのに。原作と一番似ているキャストは、男山かもね」
男山とは、赤西仁扮する魅録が飼っている犬のこと。犬の存在感に負けるとは少々心配だが、そもそも有閑倶楽部は、財力があり、さらに知力・体力・美貌などをそろえたスーパー高校生が活躍する「あり得ない」話。それがエンターテイメント作品として支持されているのは、そのキャラクターの面白さと、一条ゆかりのリアリティのある作画あってのこと。
独女世代が10代だった頃は携帯電話もインターネットも普及しておらず、娯楽の中でもマンガの占めるウエイトは今より大きかった。人気マンガが少女たちへ与える影響も、現在より高かったと考えられる。そのため、この世代のマンガへの思いは並々ならぬものがあるのだ。
一方、大人になってから出会った「働きマン」はどうなのだろうか。前出の菜穂子さんは、働きマンの大ファンでもある。
「主役の菅野美穂は、見た目も松方弘子になりきってる感じ。キャストに納得できているせいか、『マンガとは別物』と素直に見られる。難点は、働きマンに共感したリアル『働きマン』の女たちは、放映時間に家にいないってことかな」
一方、保育士の喜美恵さん(33歳・仮名)は、働きマンについてこう指摘する。
「ストーリーも忠実だし、キャストもいいから楽しんでます。でも、唐突に俳優がカメラ目線でセリフを言ったり、突然マンガっぽい演出になるのと冷めちゃう。最後の働きマン音頭もない方がいいのになあ」
こうした演出は、人気コミックを忠実に再現しようとする制作側の誠意だが、それが裏目に出ることもある。さらに、原作に忠実であるがゆえのマイナス点がもう一つある。それは、原作の働きマンが1話完結であるため、ラストがわかってしまうことだ。花より男子やホタルノヒカリなどのように、長いストーリーを10話前後で見せるドラマなら、ドラマオリジナルのストーリーやラストを描くこともできる。
そのため、マンガを読んでいる視聴者でも「次はどうなるんだろう?」と興味が沸く。しかし、1話完結でより原作に忠実に描くと、毎回、ストーリーもラストもわかってしまう。その結果、見たい気持ちが半減してしまうという、なんとも皮肉な事態になりかねない。
さて、こうしたマンガ原作ドラマに背を向ける人がいる一方で、有閑倶楽部と働きマンに熱いエールを送る人もいる。会社員の裕子さん(35歳・仮名)は言う。
「働きマンのキャストはそれぞれ合ってると思うし、ストーリーも共感できます。有閑倶楽部も、男性キャストが全員ジャニーズってところが今どきでいい。高校生が難事件を解決するのも面白いので、原作を読みたくなりました」。
ちなみに裕子さんは、どちらもマンガを読んでいないそう。原作を知らない方が、やはりドラマを純粋に楽しめるというわけだ。
さて、今後もしばらくマンガ原作ドラマ化は続くだろう。前出の理子さんの言葉は、マンガに心躍らせた独女の声を代弁している。「原作マンガが名作であればあるほど、ドラマ化は慎重にしてほしい…」。
独女たちの複雑な思いは、今後も続きそうだ。(栗頭渋子)
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