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日本が生んだ世界の画人、画狂人・葛飾北斎展=京都高島屋グランドホール

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日本が生んだ世界の画人、画狂人・葛飾北斎展=京都高島屋グランドホール
「北斎展」会場の案内(29日、岡田千夏撮影)
【PJ 2007年10月30日】− 京都高島屋のグランドホールで17日から29日までの間、「画狂人・葛飾北斎展」が開催された。「赤富士」の名で知られる「富嶽三十六景 凱風快晴」や、北斎といえばこの荒波というほどに有名な「神奈川沖波裏」なども展示されていて、とくに「神奈川沖波裏」は、さほど大きな画面でないにもかかわらず、うねった大波が押し寄せてくるような迫力があった。

 版画の浮世絵師として知られる北斎だけれど、肉筆画にも傑出した作品が多い。今回の展覧会にも肉筆画が幾点か出ていた。たとえば、雲間から現れる龍を描いた「雲竜頭」。雲の黒が濃い。82歳のときの作品とは思えないような力強さがある。

 北斎は90歳まで生きた。北斎の時代で90歳といえば、大変な長寿である。しかも、ただ生きたのではない。絵を描き続け、精進し続けた。その証拠に、90歳の時点で画風が改まっている。晩年には、浮世を描いた版画からは遠ざかり、動植物などを画材にした肉筆画に力を注いだ。北斎自身は、さらに長生きをして、100歳以降で自己の画風を完成させ、絵画世界を改革することを目指していたのだという。

 さまざまな画号を持つ北斎だけれど、その最後の画号が「画狂老人卍」で、晩年に描かれた鶴や虎の肉筆画には、「画狂老人卍筆」というサインが入っている。【了】

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パブリック・ジャーナリスト 岡田 千夏【 京都府 】
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