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「血のかよった男!」亀田興毅。

「血のかよった男!」亀田興毅。
"Blood is Strong !" (制作:池野 徹)10月27日。
【PJ 2007年10月27日】− 2007年10月26日午前9時6分。協栄ボクシングジム、金平桂一郎会長(41)の待つ場へ、スーツにネクタイ、丸刈り姿の男が、待ち構える報道陣の中に、定刻を遅れて現れた。一斉にカメラのフラッシュを浴びる。ややうつむき加減に、宙を見つめた眼、いきなり謝罪を始めた。あの過激な発言を、明るく発してた男が、神妙な顔つきで、報道陣のカメラレンズの中心に、テレビ視聴者の視線をくぎづけにして。とつとつと謝罪の言葉をしゃべる男がいた。亀田家代表として、長兄の亀田興毅(21)さんが一人で現れ謝罪をした。

 同席してない父親への非難の質問が及ぶと、「小さいころからここまで育ててくれたのは親父(おやじ)やし、親父の教えてくれたボクシングで世界王者にもなれた。オレらの中では世界一の親父だと思ってる」と興毅さんは、一点を見つめ微動だにせず、毅然と言葉を絞り出した。フラッシュが一段と激しくなり、その光の中に、すべてをこらえ、すべてを超えて、一介の修行僧が居た。このテレビを通しての、ドキュメンタリーは、見るものの胸を打った。

 ボクシングという、ハングリーなスポーツに、一人の頑固親父が、三人の息子を亀田流で鍛えここまで来た。その勝つための成果を、亀田流パフォーマンスで、メディアも飛びつき善悪を超えて頂点に立ちかかった瞬間、自らの悪に、はまり陥落した。メディアを始め一気のバッシングに、人生の縮図を現実に見せつけられた亀田一家は、沈没したのである。

 しかし、息子、亀田興毅さんは、人生一番の、苦境のエッジに立たされた時、率直に、報道陣、テレビの前で、惑わされる事なく、己の言葉で、不器用な、悪とされた親父に対して、毅然と親子の血の濃さを語った。瞬時、興毅さんの顔はフラッシュの中のゴッドにも見えた。こんな息子を育てた、親父をうらやましいと思った。

 そこには、今の社会の人間関係、親子のかたちの崩壊現象、奇怪なる事件の続発社会において、抜け落ちつつある、本来の人間の姿の原点が垣間みられたのである。そんなのは、時代遅れ、古いと言う奴は勝手に言え。この究極の場で、たたかれても、くさっても、人間の失ってはならない本質を感じたのである。男、興毅さんの表情に嘘はなかったと思う。

 ♪捨てるなよ戦いを 男なら 最後に勝つ者になろうじゃないか
命がある 勇気がある 夢がある そしてお前にや 俺がいる♪

【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 池野 徹【 千葉県 】
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