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「芸術の秋」散策コース。上野の山は歴史、芸術、文化の魅力たっぷり。(中)

「芸術の秋」散策コース。上野の山は歴史、芸術、文化の魅力たっぷり。(中)
上野公園は、芸術の香りが一杯。国立西洋美術館の企画展『ムンク展』が目を引く。(撮影:穂高健一、10月18日) 写真一覧(5件)
【PJ 2007年10月26日】− (上)からのつづき。上野の山は幕末、明治、大正、昭和へと大きく変革してきた。同時に、庶民に親しまれてきたところだ。春になると花見客で賑わう。かつて「上野の花見」といえば、新入社員の場所取りが風物詩の一つだった。秋には芸術の森になる。

 1992(平成4)年からはじまった『上野の山文化ゾーンフェスティバル』は歴史、文化、芸術の企画展などのイベントが一杯だ。台東区の地域振興の推進にも一役を買っている。文化を通した地域づくりとして、05(平成17)年には総務大臣賞を受賞している。

 今年で16回目となる、同フェスティバルの事務局(台東区役所・文化振興課内)の小林民男さん、関準太郎さんから発足の経緯、現在の運営を聞くことができた。

 90(平成2)年、当時の東京芸大学長だった平山郁夫さんが、「上野を芸術・文化の拠点としてさらに発展させたい」という考えから、『上野の山文化ゾーン連絡協議会』を立ち上げようと提唱した。

 提案を受けて発足した『上野の山文化ゾーン連絡協議会』には、上野の山に立地する国公立の文化・学術施設にとどまらず、民間文化施設、観光連盟、鉄道会社などが参加した。そのうえで、「芸術・文化の拠点」として、上野の山の将来について検討されてきた。「協議会ができるまでは、組織の違いなどもあり、上野の山の施設同士の横の連携はあまり見られなかった。協議会の発足により、施設間の連携や協力が進んできた」と同事務局が説明してくれた。

 協議会発足の2年後(平成4年)には、第1回『上野の山文化ゾーンフェスティバル』がはじまり、その後は毎年、企画展、特別展、著名人や文化人による無料講演会(一部入館有料)などが開催されてきたのだ。

 同事務局は8月末から、パンフレット『上野の山文化ゾーンフェスティバル』8万枚を配布している。エリアについて聞いてみた。「上野の山にある各施設を中心に、区内の観光連盟、旅館組合、区立の図書館や出張所、教育機関などで配布します。」さらには、JRや東京メトロ、京成電鉄の駅などにも置いてPRに努めるという。

 「ポスターは400枚刷ります。区内を中心としたJRと東京メトロの駅構内、京成電鉄は上野駅に向かう20駅ほどに掲示されています」と話す。この他にも、同事務局では、4月に年間を通じての上野の山のイベントを紹介する『各館行事予定』を7万部ほど、12月には子ども向けのイベントやWS紹介する情報『上野の山へ遊びに行こうよ』を7000部ほど、区内の小学校を中心に配布しているという。

 PRは台東区が中心のようだが、他の地域からはどのていど人出があるかと聞いてみた。参考資料として、同フェスティバルの「講演会」シリーズの申し込みから類推してくれた。「台東区内は約10%強、他の都内は50%強です」と話す。千葉、埼玉、神奈川の各県からは35%くらい。首都圏以外の遠距離からは4%だという。イベントが単に台東区にとどまらず、東京都内、さらには首都圏全体へと拡大してきたようだ。

 事務局の小林民男さん、関準太郎さんから、昨年の上野公園開園130周年記念行事で、上野恩賜公園野球場が改修され『正岡子規記念野球場』とネーミングされたという情報をもらった。

 PJは、上野の山はよく知っているつもりだった。野球場は気づかなかった。文化施設よりも先に足を運んでみた。JR上野駅・上野公園口の改札を出ると、目の前が東京文化会館で、それに隣り合った場所だった。改札口から徒歩2、3分だろう。

 正岡子規は俳人、歌人、随筆家だった。かれは上野公園で、明治初めに日本に紹介されて間もない野球を楽しんでいた。随筆「筆まかせ」には、明治23年3月21日の午後に、上野公園博物館横で野球の試合を楽しんだと記す。子規は捕手だった。「打者」「走者」「直球」は子規の翻訳で、いまも使われている。執筆活動を通した野球普及の功績から、平成14年には野球殿堂入りしている。(子規の句碑から抜粋)【了】

■関連情報
上野の山文化ゾーンフェスティバル
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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