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「十五夜」「十三夜」と、晴れた夜だった。

「十五夜」「十三夜」と、晴れた夜だった。
"Face of Jyu-san-ya""(撮影:池野 徹)10月23日
【PJ 2007年10月25日】− 秋、日本には名月を観賞する風潮が古くからある。10月23日は、旧暦9月13日の「十三夜」であった。「名月や池をめぐりて夜もすがら」と松尾芭蕉が俳句にも歌っているが、月と秋と夜は切り離せないものがある。昼間の暑さが薄らいで、夜のとばりに肌寒さを感じる季節に、月の光に照らされて、酒にほてった身体を、歩いて公園を抜ける歩道に、わが影が月の光に揺れる時、確かに秋を感じる。すっきりした気分と、やや物寂しい気分が入りまじって、家路へ早足になるものだ。

 9月27日は中秋の名月、旧暦8月15日の「十五夜」の夜であった。これはもともと中国で行われていたものだが、「十三夜」は日本独特の風習だそうである。一説には、宇多法王が9月13日の月を愛でて「無双」と賞した事、919年ごろ、醍醐天皇の時代に開かれた観月の宴が風習とも言われている。「十五夜」の月見をしたら、必ず「十三夜」の月見もするのが良しとされていて、「十五夜」だけでは、「片月見」と言われ、嫌われていたそうである。「十五夜」は、サトイモを供え物にしたので「芋名月」と言われていた。「十三夜」は、栗や豆を供えたので「栗名月」「豆名月」といわれたり、小麦の豊作、凶作を占う習慣があり、「小麦の名月」とも呼ばれたそうである。「十五夜」は、晴れの日が低い月だが、「十三夜」は、よく晴れるので、「十三夜に曇り無し」と言われた。

 さらに、旧暦10月10日に行われる収穫祭で、「十日夜(とうかんや)」と呼ばれるものがあり、「かかしあげ」といい、田んぼを見守ってくれたかかしに、お供え物をして月見をする風習の地方もあるとの事である。この、「十五夜」「十三夜」「十日夜」の三日間に、晴れてお月見ができる事は、縁起が良いとされていた。

 月は、月餅、月見団子、月見うどんと食べ物でも親しまれてるが、かぐや姫伝説の「竹取物語」樋口一葉の「十三夜」とか文学にも多い。また、月の砂漠、ムーンライトスイム、ムーンチャイルド、月光、と音楽の世界でも、太陽に対して月は、マイナーであるが、夜のイメージと屈折して、ロマンチックな世界の表現に使われる事が多い。

 昼間は、忙しく働き、天候異変の世界に、温暖化ばかりが目立っているが、夜の世界で、光々と光る月の冷たさの世界は、忘れ去られているが、いにしえより、日常の生活に月の光は、人間の感情に入り込んでいた。現代は、「お月見」などと言っても、ほとんどの人々に忘れられ、感じられなくなっているが、月の主役になる時代が必ずやってくるような気がしてならない。お天道さまの太陽も、永く続くとは、保証はできない。温暖化は、一つには太陽の変化が起きている事でもあるのだ。優雅なお月さまの世界を愛(め)でることは、いにしえの人より教えられる事が多い。

♪Let's go a moonlight swim........♪【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 池野 徹【 千葉県 】
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