FXを行う上で知っておくべき為替と株の違い。今回は両者の違いを6つのポイントに絞って説明したいと思う。

■為替相場は景気と無関係に動くことも

 円相場や日本の株式相場、金利相場は同じ市場性商品であるがその動きは異なるところが多い。

・景気が良くなった場合円高 → 株高 → 金利上昇

・景気が悪くなった場合円安 → 株安 → 金利低下

 一般的には上記のような推移が素直な考え方だが、実際はそうではなかった局面が多い。為替相場だけが景気に反して動くことが往々にしてあった。為替相場と景気との関係やその他、為替相場と株式相場、金利相場の違いを今回は捉えてみたい。
日本のファンダメンタルズが悪化しても強くなった円年円相場GDP失業率貿易収支日経NYDJ日本国債米国債1985年 240円 4.4% 2.6% 13.4兆円11,000円1546 6.5% 10.6%1990年 140円 5.3% 2.0% 8.5兆円34,000円2633 6.8% 8.6%1995年 90円 1.6% 3.4% 15.3兆円15,000円5100 2.9% 6.6%2000年 115円−0.2% 5.5% 11.5兆円13,000円10000 1.6% 6.0%2005年 120円 2.4% 4.4% 10.3兆円16,000円11000 1.7% 4.6%

 1989年のバブル絶頂時には日経平均が3万8,900円、10年物国債利回りは6%台、円相場は160円となっていた。その後バブル崩壊があり、日本の景気は低迷、銀行破綻、デフレ時代へと進み、日経平均は1万円を割り7,500円、10年物国債利回りは1%を一時割り込んだ。景気が悪化したので当然の推移だ。

 ただし円相場は景気が悪化しても一時は100円を割り込み79円台まで上昇し、その後も100円から120円を中心相場として円高推移している。バブル時に10年後の日本の崩壊を見通せたとして為替で円買いができたであろうか。

 もう少し細かく見ても1989年のバブル景気へ向かう時は120円から160円の円安、小泉内閣時代で日経平均が7,500円へ下落し、その後1万7,000円と上昇する時には円相場は100円から120円へと円安推移した。次いで安倍政権となり、やや株価が低迷し始めると今度は120円から115円へ円相場は上昇している。

 円相場は日本の景気動向と逆に動くことも多い。株は景気悪化で下落、景気回復で上昇している。日本の長期国債利回りも景気悪化で利回り低下、景気回復で利回り上昇となり為替相場と異なり景気に素直な動きをする。

 為替はひねくれものとも言える。理由付けするとすれば、景気が良ければ可処分所得が増え、購買力が増加し海外からの商品輸入や外貨投資が増え円売り外貨買いで円安推移する。また景気が悪化すれば、輸出業者は国内での販路が狭まり収益を上げるには、輸出に頼ることとなり(輸出ドライブをかけるとも言う)円買い外貨売りが増加し円高となる。

 株や金利とは違って為替は一捻りしなければならないのだ。

■為替と株の違い その1 「円相場は株価ほど動かない」

 それでは為替と株の違いを具体的に6つのポイントに絞って紹介していこう。  まず最初に説明したいのは、「円相場は株価ほど動かない」ということだ。


野村 雅道[著]

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