チャンピオンズリーグ(CL)グループリーグE組で、バルセロナに続きグラスゴー・レンジャーズにも0−3と屈辱的なスコアで敗れたリヨンだが、3試合目となる23日のシュトゥットガルト戦には2−0で快勝した。代表でも活躍するカリム・ベンゼマ、アテム・ベン・アルファの19歳と20歳のコンビが、この試合でも溌剌としたプレーを見せ、各メディアから絶賛を受けている。

 ふたりの活躍で調子を取り戻したリヨンについて、試合中継局カナル・プリュスのスタジオにゲスト出演したジェラール・ウリエ前リヨン監督は、「残り3試合のうち2試合はホームゲーム。アウェーのグラスゴー戦は、前回のようにはならないだろう。したがって、まだグループリーグ突破の可能性は十分にある」と分析している。

 試合後、インタビューに応じたベンゼマとベン・アルファは、ウリエ前監督から「非常に誇りに思う」と祝福を受けた。司会者からふたりの“成功の秘密”を問われたウリエ前監督は、「まず才能。そして努力だ。ふたりとも一生懸命練習している」と教え子の成長に頬をゆるませた。

 ベンゼマとベン・アルファのコンビネーションはこの試合でも絶妙ぶりを発揮した。試合中、ほとんどふたりだけでプレーしているかのような印象を与える時間すらあった。これについてベンゼマが「長い間、いっしょにやってきた。お互いのプレーを知り尽くしている」と答えると、ベン・アルファも「カリムとのプレーは、頭で考えなくても自動的に身体が動く」と応じた。

 イギリスのサン紙は23日、アーセナルがこのコンビに注目し、合わせて6000万ユーロ(およそ97億円)を用意していると報じた。間もなく20歳になるベンゼマには、これまでレアル・マドリー、バルセロナ、ACミラン、インテルといったビッグクラブが獲得を狙っていると伝えられている。