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「もったいない」とは違います!老舗赤福の認識。「ウソ」もう許されません。

【PJ 2007年10月21日】− 売れ残り商品を、「もち」と「あん」と「はこ」に分けて、それぞれ再利用していた事実がはっきりしてきた。それも現場の「もったいない」という思いからやっていたような社長の発言である。

 「もち」と「あん」は法律上の問題があるため、追及されているようだが、「はこ」についてはその規定がない。「赤福」を食べたことのある人ならば、ご記憶もあるであろう。木箱で、銀紙を敷き詰めた単価の高そうな箱だ。どうも、この「はこ」の再利用も行なわれていたのだ。つまりは、表側の包装以外は、すべて再利用したということではないだろうか?「もったいない」といえば、たしかに「もったいない」ことである。

 すべてが「コスト」である。赤福は、その作り立ての販売がポリシーであった。しかし、企業体質としては、「三つ余計に売るよりも一つも残すな」というのが、赤福会長の考えであったことが、朝日新聞名古屋本社版で明らかにされている。浜田益嗣会長である。伊勢復興のカリスマ的存在だ。

 事実関係が、いまひとつはっきりしていなかったので、その追及をあいまいにした前稿(10月14日付)の「ごう漫さ」の根本的原因がどこにあったか、ここではっきりしてきたのではあるまいか。浜田益嗣会長のカリスマは、伊勢商工会議所の会頭という名誉職でもわかるであろう。経済・政治・経営の三位一体が確実に存在していたのだ。三重県の行政的対応の遅さにそのことがよくわかる。

 なぜ、このようなことが起ってしまったか? その反省は、行政のみでなく、実は消費者もする必要がある。売り切れに不満を示し、王様の権利としてそのわがままにまかせて、理不尽な要求をしてしまうその姿だ。内部告発でやっと明らかになってきた事実は、その実態が明らかになればなるほど、大変なことである。しかし、実害はでていないのだ。30年間に食中毒事件は起きていないのである。事故が起きていれば、もっと早くその実態は明らかになったはずだ。

 「安心」「安全」の問題は、事故が起きれば当然に大騒ぎになる。エキスポランドの遊戯施設やエレベータ・エスカレーターが良い例である。だが、最近の食品の問題は、事故ではなく、その製造工程でのウソに対する従業員としての良心の呵責が、内部告発という姿をとることだけでなく、待遇などの会社に対する不満からその行為に走る例も少なくないように感じられる。特に創業者の力の強い企業においてである。結局は、従業員を大切にしていない現実がそこにはあるのだ。

 企業のみでなく、それは国家そのものが国民を大切にしてこなかった事実もどんどんと明らかになってきた。守屋元次官の問題は癒着そのものであろう。年金だけでなく、税金の無駄遣いの根本にある、腐り切った考えである。政治と役人がそのもっとも大切な存在をあまりにも無視しすぎた結果だ。

 「赤福」事件の確実なる究明によって、国民が「ウソ」を許せない時代になっていることを、政治、経営者、そしてマスコミは、しっかりと認識すべきである。忘れてはならない大騒ぎになった「あるある」「納豆」その元凶は、既存のマスコミの番組の作り方にあったのだ。「赤福」事件に類するようなだましのテクニックが、新聞・テレビには絶対ないとは言い切れないと、私は感じている。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 鈴木 修司【 愛知県 】
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