先発を託された李忠成<br>【photo by Kiminori SAWADA】

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 五輪代表の運命を握る第4戦。U-22日本代表は17日(現地時間)、アウェイ(ドーハ)でカタールと対戦。前半をリードして折り返した日本。後半に入ると体力の消耗が激しく、一方的に攻め込まれる展開が続く。32分に同点弾を浴びると、ロスタイムにPKを決められ逆転負け。14年前の悪夢が再現される形となり、同時に首位から陥落することになった。

 敵地ということもあり、前半から守備を意識する日本。我慢の展開が続いたが終了間際の43分、左CKからこぼれ球をDF青山直晃が押し込んで先制ゴールを奪う。そのまま1対0で試合を折り返した。

 後半に入ると日本の運動量が落ち、カタールが波状攻撃を仕掛ける。日本が、時折見せるカウンターもゴールを捕らえることができなかった。そして後半32分ついに同点に追いつかれる。右CKにマーズが流すと、最後は16歳の新星ハサンに決められる。

 この同点弾で反町監督は引き分けを覚悟。この日、大車輪の活躍だった柏木陽介を下げ、上田康太を投入。完全に守備を意識した布陣にシフトチェンジする。ロスタイムに入り、誰もがこのまま終了だと確信した後半48分、ペナルティーエリア内で伊野波がまさかのハンド。カタールにPKを謙譲する。これをマジディに決められ逆転。試合はそのまま終了し1対2で敗れた。

 勝ち点差でカタールに並ばれた日本。ゴール数でカタールが上回り首位の座まで譲ることになった。次戦はアウェイのベトナム戦。もう1試合も落とすことはできない。

【速報】U-22日本代表 vs U-22カタール代表 - 北京五輪最終予選第4戦

<U-22日本代表メンバー>
GK 山本海人
DF 細貝萌青山直晃,水本裕貴,伊野波雅彦,内田篤人
MF 青山敏弘,水野晃樹,本田圭佑,柏木陽介
FW 李忠成