「歌が苦手なので大変でした」と語る夏帆

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合唱に青春を賭けた一人の少女の成長を描いた感動の青春エンターテインメント「うた魂(たま)♪」が2008年春休みに全国ロードショーとなる。その製作報告記者会見が行われ、メインキャストの夏帆、ゴリ(ガレッジセール)、薬師丸ひろ子と田中誠監督が登壇した。

主役の萩野かすみを演じた夏帆は、「歌が苦手なので大変でした。合唱曲の『青い鳥』は、とてもキーが高くて難しい曲。今では本当の合唱部の一員みたいで、皆と一つになれて感動しています」と、撮影時を振り返った。

ヤンキー合唱団を率いる番長・権藤洋を演じたゴリは、「今年で35歳になる僕に、18歳の役をやってくれとオファーが来たときに、日活さんは疲れているのかなと一瞬思いながら現場に行き、このようなヅラとヒゲを付けられ、鏡を見るとライオネル・リッチにしか見えませんでした(笑)。合唱は大人数で歌うので、一人ひとりの歌の力の穴を上手い具合にカバーして、ごまかしてくれました。ただ最後の日に、ソロで歌うところがあり、第一声から音をはずしまって周りがクスクスと笑い出して、そこから動揺して自分自身を取り戻せずにごまかしながら撮影を終わりました」と、壇上で一人ハイテンションの話を展開し、最後には記者からの要望で尾崎豊の「15の夜」を熱唱した。

七浜高校合唱部の顧問・瀬沼裕子を演じた薬師丸ひろ子は、「指揮は大変で、自分では振れるつもりが、いざ会場に行って舞台の上に上がると手が震えるほど大変でした。実際に会場に本当に合唱をされている高校生の方々の目が背中から刺さるように痛かったですね。朝礼のシーンを撮っていたときに、エキストラで参加してくださった高校生の方が、次々に倒れていったんです。撮影が終わったら真っ黒に焼けていたような夏の暑さでした」と、猛暑のでの撮影を振り返った。

田中誠監督は、「合唱をテーマにする映画を撮らないかと日活から話をいただきまして、皆でそろって歌うことが、こんなに素晴らしく、絵として力強いものになるんだということが分かりました。いろんな人が、いろんなシチュエーションで歌います。この映画を通して、合唱の素晴らしさを知っていただきたいですね。」とこの映画への確かな手ごたえを語り、最後に「七浜高校とゴリさんがいる湯の川学院高校はライバル的な関係ではあるけれども、一緒に歌うシーンがあります。そのシーンは最初の脚本には無かったのですが、スポーツにあるノーサイド、全てのコンクールが終わった後に勝ち負け関係なく湯の川学院高校の面々がいる客席の700人とステージの七浜高校の全員が歌うんです。それのフルティーン(ふるちん)の姿を映画を完成したら見ていただきたいですね」と締めくくった。

記者会見が終わり、夏帆も加わり長浜高校の合唱部による「青い鳥」(ゴスペラーズ提供曲)のスペシャルライブが披露されるなど、始終、劇中と同じく笑いあるれる楽しい記者会見であった。

監督:田中誠
出演:夏帆、ゴリ(ガレッジセール)、ともさかりえ、間寛平、薬師丸ひろ子、徳永えり、亜希子 ほか
配給:日活
公式サイト:http://utatama.com/
2008年春休み、全国ロードショー

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