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【コラム】菊花賞/100万円の馬が最後の1冠に挑む

【コラム】菊花賞/100万円の馬が最後の1冠に挑む
調教師みずから手綱を取って追い切られたサンツェッペリン。菊花賞へ向け万全の態勢は整った。 写真一覧(2件)
 母プラントオジジアンは未勝利。父テンビーも種牡馬成績がお世辞にもいいとはいえない。そんな理由もあってか、サンツェッペリンは当歳時のセールで主取り(買い手がつかず、販売者が引き取る)になっていました。その後は加藤信之氏がおよそ100万円で購入したものの、あまり期待されなかったこともあってクラシック登録をされないまま、2歳を終えたそうです。

 そして年明けの京成杯、ここを2馬身差で逃げ切ったことで、陣営はクラシックへの道を決意。200万円の追加登録料を払ってようやく皐月賞出走にこぎつけました。
 結果、その後の成績はご存じの通り。今週は最後の1冠、菊花賞に挑みます。

「普段通りの調教をして、前日に京都競馬場に入ってスクーリングを行います。万全の態勢で臨みたいですからね」

 調教師の斎藤誠くんはいつも以上に強気に語ってくれました。普段通りといっていたのは、実は今週、美浦トレセンは厩務員組合が主催するレクリエーションがあった関係上、火曜が全休になっていたのです。そのため水曜に追い切る馬はいつもより少なかったのですが、斎藤誠調教師はみずから手綱を取って、今日追い切りを行いました。
 木曜に追い切れば中2日で輸送・レースに臨むことになります。中3日でレースというリズムがキッチリできている馬にとっては、それを人間の都合だけで崩してしまうのはあまり好ましくありません。その点を重視してのことでしょうね。

 また騎乗予定の松岡騎手は、皐月賞の前にも「距離は延びれば延びるほどいい馬」と、いっていました。その皐月賞がハナ差の2着。ダービーではウオッカにこそ離されましたが、2着のアサクサキングスとは0秒3差の4着に頑張っています。距離が3000mに延びる菊花賞なら、印がついているような馬には決して見劣りするとは思えません。

 100万円のマイナー血統の馬が、並み居る良血馬を相手にクラシックを勝つ。ドラマや映画みたいなストーリーですが、夢物語では終わらない。サンツェッペリンはそんな気にさせてくれる馬ですね。(新関力)
【コラム】菊花賞/100万円の馬が最後の1冠に挑む
新関力…元JRA調教師。82年の桜花賞馬リーゼングロスなど数
   
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