レアル・マドリーのポルトガル人DFペペの復帰が遅れている。この夏に負傷し、戦線離脱となったペペ。しかし、彼の復帰のメドは今のところ未定だ。彼の状況はかつて在籍していたジョナサン・ウッドゲイトのケースに似ていると考えられる。

 ポルトガル代表に初めて選出された8月31日の練習中に負傷し、右太腿二頭筋の裂傷と診断されたペペは、当初2〜3週間の離脱と診断されていたが、現在もジムでのトレーニングを継続中。本人はリハビリの最終段階に入っていると認識しているようだが、異例の3000万ユーロ(約50億円)を費やして獲得したペペ完全復帰は未定だ。

 ペペの状況はウッドゲイトを思い起こさせる。ペペには及ばないものの、ウッドゲイト獲得にレアル・マドリーは2200万ユーロ(約36億7000万円)を費やした。しかし、レアル・マドリー在籍中は、度重なるケガで復帰と故障を繰り返したウッドゲイト。試合での記憶より、故障の記憶の方が強かったほどだ。

 ペペの目標は、20日のエスパニョール戦で数分間プレーすることにあるようだが、クラブのメディカルスタッフらはもう1試合待つことを求めている。ペペの気持ちもわかるが、スタッフ側としてはケガの再発という最悪な事態は避けたいと考えるのは当然。ウッドゲイトの例もあるし、慎重にならざるを得ないといったところなのだろう。

(スペイン通信)