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新東京タワーは4年後、「すみだ」で歴史作りに参加を!(中)

2007年10月13日14時58分 / 提供:PJ

pj
新東京タワーは4年後、「すみだ」で歴史作りに参加を!(中)
錦絵『江戸名所道戯尽・四つ木通りの引ふね』では男が引き縄で、川舟を曳く。江戸時代の水路の風景。東京・墨田区のすみだ郷土文化資料館で。(撮影:穂高健一、9月23日) 写真一覧(5件)
(上)からのつづき。東京・すみだ郷土文化資料館の、『すみだの名所展』の作品は、江戸時代からの隅田川が郊外の景勝地として錦絵や版画に描かれている。田園風景が広がる向島、古刹に参拝する客でにぎわう両国、素朴な描写だが、江戸、明治の情景がしっかり読み取れる。

 初代歌川広重画『名所江戸百景 小梅堤』は、木橋が架かる曳船川の情景が描かれている。芸術性の面からも高く評価されている。歌川国明画『向島ほたるがり』は、蛍がりをする風流な女性と情緒豊かな隅田川が描かれている。

 昭和初期まで、隅田川は川底が見えるほどの清流だったという。多くの文人や文豪が愛した。「しかし、昭和30年代には隅田川の汚染が深刻化し、ひどい悪臭から、1953(昭和38)年から77年の間は、隅田川の花火大会(両国)も中止されていました」と同館専門員が話す。高度成長期の犠牲になった隅田川。これもすみだの歴史の一つだ。

 展示品のひとつに『江戸名所道戯尽・四つ木通りの引ふね』という錦絵があった。筋骨逞(たくま)しい男が引き縄で、男女3人が乗った川舟を引く。陸上には物売りがいる、という構図だ。同区向島の曳船川、北十間川、大横川、堅川など、防火用水と水運を兼ねた掘割が縦横に走り、生活に深くかかわっていた。

 現在は日の出桟橋(港区)と、隅田川の浅草は『隅田川ライン』(東京都観光汽船)で40分の船旅で結ばれている。この間に、12の橋を潜る。どの橋も色や形の個性的だ。船内アナウンスの説明から江戸の情緒と、いまの東京が発見できる。

 11年に新東京タワー(仮称)が完成すれば、芝増上寺に近い東京タワーで、富士山など西の方角の展望を楽しんだあと、日の出桟橋から観光船に乗り、浅草に向かう。そして『すみだタワー』にいき、北関東の展望を楽しむ。二つのタワーが一つの水上観光で結ばれる可能性がある。

 隅田川に架かった最初の鉄橋が吾妻橋だった。当時の人たちは、西洋から入ってきた技術で鉄の橋を作るとはすごい、と文明の進歩におおきな驚きを感じたようだ。各地から見物人が吾妻橋にやってきた。『鉄でできた橋を親せき、知人に見せる』、という見物人のお土産としての版画が、大勢の絵師の手で描かれた。それらの版画は芸術作品でなく、現在の記念写真に変わるものだ。

「橋りょうの赤色が毒々しいまでに多用されています。江戸時代の北斎などは青い落ち着いた色彩を使っています。それに比べると、明治はどぎつい色使いで、芸術的な評価は低いようです。しかし、当時は文明開化を象徴する色彩だったのです」と教えてくれた。

 隅田川に鉄の橋が完成した、人々の驚きが伝わってくる。それ自体が歴史の証しになっているのだ。【つづく】

■関連情報
すみだ郷土文化資料館では、『あなたが選ぶ すみだの風景100選』の写真募集中。応募期間は11月30日。投稿作品は一定期間、同館などに展示してもらえる
問合せ先
電話03−5619−7034  FAX03−3625−3431

記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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