女性
【独女通信】「いくつに見える?」って言っちゃダメ!
2007年10月20日18時00分 / 提供:独女通信
「いくつに見えますか?」
来た! やばい! 私は頭の中で考える。たぶん30歳くらいだろうから、25歳くらいに見られるって言いたいのかな。うーん、25歳にはちょっと見えないけど、それよりもうちょっと下に見積もったほうが無難か。よし「24歳くらいかな?」っていうところでどうだ。彼女は言った。「うふふ。本当はもう26歳なんですよ」。一瞬顔が青ざめた。
まったく女性の実年齢というのはわからない。最近女性たちはみんな「若くなった」と言われるが、もともと「これが35歳の平均的な顔」などという見本はないので、何を基準に相手の年齢を見積もっているのかわからない。気になったので、顔見知りの30代女性たちに「自分はいくつに見られるか」と質問してみた。10人に質問すると8人が「2歳〜5歳くらい若く見られる」と答えた。私自身の印象では10人のうち実年齢より「若いなぁ」と感じたのは5人。あとは年相応か、ちょっと上だと思っていた。私の評価が厳しすぎるのか。
10人を以って世の中の縮図とするのは乱暴ではあると思うが、世の女性は「若く見られる」と思っている人が多いのではないだろうか。8割の女性が「若く見られる」のなら、世の中の見積もりが全体的に甘いということになり、その見積もり全体を見直す必要があるのではないか。そもそもどうして、女性たちは「自分は若く見られている」と思ってしまうのか。
上記10人に「何歳くらいに見られたら嬉しいか」と質問するとほとんどが「20代後半〜30歳くらいに見られたら嬉しいけど、まあ2〜3歳は若く見られたい」と答えた。「いつも若く見られて腹がたつときもある」と答えた女性もいたが、私には年相応にしか見えなかった(もちろん、そんなことは口に出しはしないが)。そこで「他人に『いくつに見える?』って聞かれたら、どんな風に答えるか」という質問もしてみた。すると9人が「少し若く言う」と答えた。これは社会人としての常識でもあるだろう。ただここで冷静に考えれば「他人も自分の年齢を若く言ってくれているはず」と見当がつくはずである。しかし、若くみられると単純に喜んでしまうのが女性の悲しい性なのだろう。
以前婦人服店でアルバイトをしていたとき、先輩販売員が教えてくれたことを思い出した。「客はやたらと褒める店員を敬遠するものだけれど、やっぱり気持ち悪いほど褒める店員ほど売り上げが上がる。10回、20回と褒めれば『そこまで言うんだから、ちょっとくらいは本当なのかな』と思うものだから」とのことだった。「年齢を当てるときには、相手が普段言われている年齢よりも若く言うこと。30代だと思えば20代半ば、40代なら30歳前後。そりゃ言いすぎだと相手も思うけれど、2〜3歳引き算してもまだ若く見えるらしいということで、喜んでくれるもの」なのだそうだ。相手を気持ちよくさせることが接客業の基本。オーバーに客を持ちあげるのは、この先輩だけではないはずだ。
隠そうが隠すまいが実年齢は変わらない。そして見かけ年齢も実年齢を聞いたあとでも変わらない。それなのに隠してしまうのは「今若く見られているのに、本当はこんなにオバサンだと思われるのは嫌だなぁ」という女ゴコロなのだろう。しかし、10代女性たちが集うサイトで見かけた「どうなったらオバサンか」というアンケートでは「いくつに見える?と言い始めたらオバサン」という回答がちらほらあった。隠すのはオバサンの証拠というわけだ。
「37歳です」と正直に言っても、初対面の相手は気を使って「若く見えますね。35歳くらいだと思ってました」などと言うものだ。「いくつに見えますか?」なんて言った日には、保険を含め「30歳くらいかな」なんて言ってしまうかもしれない。その繰り返しで「私は若く見える」と思いこむ。そしてまた、つい言ってしまう。「いくつに見えますか?」。
この「誤解の悪循環」から抜け出すには、まず「いくつに見える?」を止めなければいけない。「若く見えますね」は「今日はいい天気ですね」と同じ意味だと考える。そして、鏡の中の自分を客観的に見つめ、「今の自分は何歳か」という質問に正直に答えてみる。それが自分の「見かけ年齢」である。現実を受け止めてはじめて、より「若く、美しい」自分になるための努力ができるというものだろう。もし本当に「私は若い」と思えたなら、誰がなんと言おうとあなたは若い。「いくつに見える?」なんて質問は、もともと何の意味も持たないのだ。(オフィスエムツー/真鍋しまこ)








