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植草一秀元教授に聞く 痴漢えん罪事件と権力の闇(2)

2007年10月05日07時03分 / 提供:PJ

pj
植草一秀元教授に聞く 痴漢えん罪事件と権力の闇(2)
インタビューに答える植草一秀元教授(撮影:高橋清隆、9月下旬) 写真一覧(3件)
(1)からのつづき。

 −あなたが「女性に不快感を与える行動をした」「自分がやったことに間違いありません」と供述したと、第3回公判(1月25日)でアオキヒデオ巡査が証言しているが、事実か。
 「全く事実でない。アオキ証言はよく分析する必要がある。その後セキ巡査が来て、わたしに尋ねたが、何も答えなかったという話もしていて、何か非常に不自然な気がする。いずれにしても、わたしは罪を認めるような発言を全くしていない」

 「それから最終弁論で弁護士が主張したが、仮にこういう表現があったとしても、何を意味するかは不明だ。足を踏んでも『不快感を与える』という話にもなる。弁論には弁護人が法律上の意味としてそのようなことを盛り込んだが、事実としてこのようなやり取りは全くない。アオキ警官は蒲田署でわたしが取り調べを受けているときに取扱状況報告書にそのようなことを書いたとのことだが、わたしが蒲田署で取り調べを受けているとき、『駅ではこのようなことを認めただろう』などと聞かれたこともなかった。それも非常に不自然。後から作ったとしか考えられない」

 −アオキ巡査は事件当日最も接触の多かった警察官か。
 「いえ。わたしが駅に連れて行かれて、駅員がいて、交渉して、止められて、ネクタイで首を絞めて、止められて、もう一度『女性と話をさせてくれ』と言ったときに警官がやって来た。それがたぶんアオキだと思う。名前や職業についてやり取りがあったと思うが、その程度。警察に行くという話だったので、会話は非常に少なかったと思う。もう一つはっきり覚えているのは、その警察官と話をしているときにもう1人がやってきて、警官に耳打ちをしていたこと。わたしがネクタイで首を絞めたことを報告しているんだなと思った」

 −罪を認める発言をしたとするアオキ証言を裏付けるほかの警察官証言はあるか。
 「法廷ではアオキ巡査を証人として呼んで、本人に聞いているが、一緒に聞いたという人はいない。この人はメモ帳を持っていたというが、メモにも記載していない。重要なことを記載しないというのも変だ。調書類が一切ないし、署名も指印もない。検察はわたしが認めるような発言をしたということを証拠にしようとしているが、警察は被告に対する「一方当事者」であり、その証言の信ぴょう性は低い。わたしは本のあとがきにも書いたが、調書や署名に基づかずに単に警官が『聞いた』ということを証拠として認めてしまうのでは何でもできてしまう。こういうものの証拠能力を認めてしまえば、えん罪は絶えないと思う」【つづく】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 高橋 清隆

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