マンチェスター・シティのスベン・ゴラン・エリクソン監督は、チェルシー監督就任の噂を一蹴。日曜日のマンチェスター・ユナイテッド対チェルシーの試合を観戦したエリクソンが、チェルシーのロシア人オーナー、ロマン・アブラモビッチの近くに座っていたのは、「たまたまだ」と語った。

 ジョゼ・モウリーニョの退団以降、その監督人事が大きな注目を集めているチェルシー。新監督に就任したアブラム・グラントについては“急場しのぎ”との見方が強く、後任候補の名前が連日メディアで報じられている。しかし、日曜日の試合をアブラモビッチの近くで観戦したことで監督候補に挙げられたエリクソンは、その憶測を否定。「ただ指定された席に座っただけ」と語っている。

「私はただ指定された席に座っただけだよ。世界中のサッカー関係者が注目していた試合だ。アブラモビッチやチェルシーとは何の関係もない。日曜の午後に暇があって、マンU対チェルシーの試合があれば、当然試合を観るだろう。監督をしていて、この試合に興味を持たなければ、それこそ犯罪行為のようなものだ。私が望んで観戦したんだ」

 イングランド代表監督を務めていた2003年にもチェルシーから誘いを受けているエリクソン。しかし、今回の噂に関しては、「私はマンチェスター・シティと3年契約を結んでいる。それに、チェルシーの状況については何も知らないよ」と、チェルシーとの関係そのものを否定している。オーナーの近くで試合を観戦するだけで次期監督候補に挙げられるなど、“モウリーニョ・ショック”に揺れるチェルシーの監督人事は今後も注目を集め続けるようだ。