◆第9試合ライト級/5分3R ケニー・フロリアン vs ディン・トーマス

メインイベントは、ライト級王座挑戦権を賭けた一戦。序盤からハイキックを連打し、ペースを掴もうとしたフロリアンだが、トーマスも物凄いプレッシャーをかけて、フロリアンをケージ際に追い込んでいく。そこでスピーディなパンチを繰り出すトーマスだったが、フロリアンもこれを見切り、体を翻してリング中央へ戻る。手数こそ少ないが、ハイレベルな攻防が見られたなか、フロリアンのローがトーマスを直撃。インターバルが置かれる。そして、インターバル後、試合が動いた。バランスを崩したフロリアンがガードを取るが、スタンドでの試合を望むトーマスは寝技には付き合わない。試合が再びスタンドに戻ると、ここでフロリアンがテイクダウンに成功する。

パウンドを狙うフロリアンの胸板を蹴り上げ、距離を作って立ち上がったトーマス。直後に再度、フロリアンがテイクダウンを奪うが、トーマスはここでも冷静に草刈でフロリアンを転がすと、自ら立ち上がる。打撃で攻めるかと思われたトーマスだったが、ここで低空タックルをしかけた。が、ここでアクシデントが発生。タックルを仕掛けた際にヒザを負傷したトーマスは、亀の体勢をとったままで全く動けなくなる。事態が飲み込めないまま、冷静にパウンドを落とし続けたフロリアンは、残り時間が1分を切るとバックマウントを奪いに。両足をフックを簡単に許したトーマスは、直後のチョークであっさりとタップアウト。ヒザの負傷で、もう戦意は残っていなかったようだ。「僕はいつもフィニッシュを狙っている」というフロリアン。これでサブミッション、TKO、サブミッションと3連勝。昨年11月に取り逃したライト級のベルトへ、再接近しようとしている。

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