国際マッチ開催期間の2週間が終わり、各国のリーグが今週末に再開する。この「休戦期間」、代表に選ばれなかった選手たちはどんな心境で過ごしたのだろうか。優勝した98年W杯、ユーロ2000で活躍しながら、度重なる負傷やドメネク監督との確執で2004年10月以来、フランス代表キャップが79で止まっているロベール・ピレス(ビジャレアル)が、フランスのサッカー専門サイト「フットボール.fr」のインタビューに答えた。

 国際マッチ期間の過ごし方を聞かれたピレスは、「2日間の休暇をもらったけど、じっくり楽しんだよ。ビジャレアルに残って家族と過ごした。あとはチームの練習に欠かさず参加している。体調がとてもよく、すべてがうまくいっている。(リーガ再開に向けて)いい準備ができたよ」と語る。

 代表に呼ばれなくなってからほぼ3年、これまで多くのインタビューでフランス代表に対する思いを問われてきたピレスだが、今回もインタビュアーが“おそるおそる”その質問をすると、“そらきた”という調子で「代表について話すことは苦じゃないよ」と笑ったという。「僕は根にもつタイプじゃないし、むしろ愉快に受けとるよ。僕は人々に白黒をつけてほしくないだけだ。いまではもう何の問題もない。不愉快な思いをして、ある時期までは、誰かが“彼”(ドメネク監督)について話すとき、冷静にはなれない自分がいたけどね」と、これまで通り代表への未練を断ち切ったことを強調する。

 「競争する選手の立場として、フランス代表を恋しく思うことはある。だがあとはすべて過去のことだ。“彼”と僕の間に何があったのかは訊かないでほしい。僕には何もわからないんだ。この質問に答えられるのは“彼”しかいない。いずれにしろ、“彼”は僕のことについて決して話さないだろうが…」と、ドメネク監督の名前は口にせず、終始“彼”という代名詞で語った。

 「だけどこのことで僕が得られたものがある。フランス代表のサポーターに対する大きな親愛感だ。そう気づいたのも、たくさんの励ましの手紙をもらったから。正直に言って、これこそ大切なものだと思うよ」とファンに対する感謝を忘れない。レベルの高いプレーもさることながら、こうした素直な人柄が、いまなおフランスのサッカー選手の人気ランキングで高い位置をキープしている理由だろう。