この夏にも噂に上がったチェルシーのドイツ代表MFミヒャエル・バラックのレアル・マドリー移籍だが、これはバラック本人も即刻否定し、あっという間に沈静化したが、イングランドではこの噂が再び熱を帯びている。

 チャンピオンズリーグの登録から外れ、モウリーニョ監督の信頼も失っているバラックは、おそらくチェルシーでの出場機会も減りつつあるのははっきりしている。チェルシー退団の意思もすでにクラブ側に伝えているという彼の希望は、1月にレアル・マドリーの白いユニフォームを着て、新たな時代を築くことにある。もはやバラックのチェルシー退団は公然の秘密とされており、英紙“ピープル”もバラックは1月からレアル・マドリーの選手になると報じている。

 そのレアル・マドリーも1月の補強リストにバラックをピックアップしているという。相思相愛の関係だが、ネックとなるのは金銭問題。バラックの移籍金は1200マンユーロ(約18億9000万円)あたりと見積もられているが、これはレアル・マドリーにとって問題なく支払える額。おそらく、移籍金引き下げの交渉は行うものの、移籍金で大きくもめることはないという見方が強い。おそらく、唯一のネックは彼の給料だろう。1年に800万ユーロ(約12億6000万円)を稼ぎ出すバラックだが、現レアル・マドリーの選手の中でこの額に及ぶ選手はなく、キャプテン、ラウルでさえも600万ユーロ(約9億4500万円)。だが、チェルシーから移籍できるのであれば、減給を受け入れる覚悟もバラックにはあるという。

 足首を手術し、リハビリ中のバラックは今シーズン、未だプレミアリーグでもプレーしていない。加えてチャンピオンズリーグの登録から外れ、今は失望と焦りを感じているはず。果たして、相思相愛の両者の想いは1月に実を結ぶことができるだろうか…?冬の移籍の注目の一つとなりそうだ。

(スペイン通信)