――2005年9月にシングル「リニアモーターガール」でデビューされましたが、デビューを境に変わったことはありましたか?

あ〜ちゃん:テクノは変わらないんですけど、インディーズの時は’80年代な感じだったのが、メジャー・デビューからは近未来な感じになったので、そこでガラっと変わっていると思います。「Cool Beauty」とか言って(照笑)、それを目指してジャケットとかが変わったりもしました。あとメジャー・デビューしたから色んな所にCDが置かれるようになって、Perfumeを見てもらえる範囲が広がったというのはありますね。

――テクノは、Perfumeでやる前から皆さん聴いていたんですか?

あ〜ちゃん:いえ。中田さん(サウンドプロデューサーの中田ヤスタカ氏)に会うまでは全然聴かなかったですし、テクノというものがあること自体知らなかったですね。

――最初に聴いた時の印象は?

のっち:ピコピコしてて、可愛らしいという印象でしたね。

かしゆか:自分達が歌う曲とは別に聴いたら「ゲーム音みたいだなぁ」と思っていたんですけど、歌うとなると「これで、どんな曲になるんだろう?」と最初はすごく不安でした。

――今回の「ポリリズム」で5作目になりますが、その後テクノに対する印象は変わりましたか?

あ〜ちゃん:好きになりました。

――正直、最初はあまりよく分からなかった?

あ〜ちゃん:はい。理解ができなかったんですけど、ここ1〜2年ですごく好きになって、自分でPerfumeのCDを買うようになりました。発売したら、みんな買いに行くんです(笑)。

――自腹で買うんですか?

一同:はい!

――レコーディングの際に、中田さんとはどんな話をするんですか?

あ〜ちゃん:特に何も話さないです。

かしゆか:もう曲と歌詞を渡されて、覚えて歌って、という感じ。

――色々と細かく指示をされたりすることは?

かしゆか:具体的に細かく「ここをこういう風に歌って」というのは無くて、「全体的に冷たく歌って」とか「素っ気なく歌って」というのは最初の頃に言われましたけど。最近はもう本当に無いですね。

――作品を重ねるごとに制作作業がスムーズになって、時間も早くなってきているんですかね。

かしゆか:早くなってきてます。レコーディングで歌う時間が、一番最初に中田さんに出会った時は一人3時間とか、もうちょっと掛かっていたんですけど、今は一人30分とかで終わるんですよ。多分、意志の疎通が出来ているから早くなっているんだと思うんですけど。今は一日掛からずに、半日くらいでもう曲を全部録って、声も入れてという感じです。

――もともと最初から、色々と話しながら進めるというやり方では無かったんですね。

あ〜ちゃん:そうですね。曲は全て中田さんにお任せしてあるので。