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イグアイン「GKの“引っ掛け方”を練習している」

イグアイン「GKの“引っ掛け方”を練習している」
ゴール量産体勢は完璧に整っている、“ピピータ”ことイグアイン
 レアル・マドリーのFWゴンサロ・イグアイン(1987年。フランス西部、ブルターニュ半島の西端、ブレスト生まれ)は将来を期待されているサッカー選手の1人だが、スター選手のオーラは無く、素朴で無口だ。しかし、ピッチ上ではペナルティエリアに向かって縦に突破し、相手DFを交わしてGKと1対1で勝負していく、とても大胆かつ、きらびやかで派手なプレーを得意としている。そのプレースタイルは“ゴールを生まない”と批判され、イグアインブームは終焉を迎えた。彼は、コーチ陣が “虫眼鏡を使って”自らのプレーを見ていることを知っている。コーチ陣はイグアインのプレーを向上させるため、「ゴール前でシュートを打つ前に落ち着いてGKを騙せ」、「蹴る前にタメをつくれ」などアドバイスしている。イグアインの父親もまたサッカー選手で、MFとして活躍していた。その影響からか彼は偉大なストライカーになることを望んでいる。

「僕が本格的にボールを触り始めたのは9歳だった。バビーって言うフットサル場で兄と一緒にそこでプレーしていたんだ。ある日、兄をスカウトするためにリバープレートのスカウトがいたんだけど、彼は兄と僕に『試験を受けて大きいグランドでサッカーしてみないか』って言ったんだ。あれは96年のことだったよ。そして僕たちは試験をパスしてリバープレートに入ったのさ。リバープレートで僕はとてもきつい筋力トレーニングをしたんだけど、いま思うとあそこで僕はヨーロッパでも通用する体を作ったんだ。それとコーチには、パスを出す前にボールを見て、しっかりインパクトするようにって、何度も口を酸っぱくして言われてたな。ジュニアチームにいるとき主に教わるのは、うまくパスを出すってことだね。そうして今、僕はここにいる。リバープレートのトップチームでプレーしたのはたったの30試合で、それからR・マドリーに移籍してきたんだ。僕でも信じられないよ。何かの冗談じゃないか、本気にしちゃいけないって、その時は考えてたよ」と自らのサッカー人生を振り返った。

「GKをやっつけろ」。これこそ彼が何度も言われていることだ。イグアインはゴール前でずっと突っ立てるだけで、ボールは入っていかず、おまけに執念も感じられない。だが今シーズンはそうはいかない。「いま僕はヨーロッパにいて、ゴールを決めないと言われている。FW陣はみんなスランプに陥るものなんだ。けどそれを脱したら、誰もスランプのことなんか憶えちゃいない。僕はゴールを決めることが仕事。昨シーズンはゴールチャンスに恵まれたのに焦ってしまったから、今シーズンはもっと落ち着いていこうと思っているよ。ゴール前でもっと落ち着けるようになって、GKをフェイントで引っ掛けて、その動いた“スキ”を…。一流のFWが作るこの“スキ”を、いかに生み出すか。それを練習してるんだ。今は“スキ”を作れるようになってGKを騙してるよ。コーチが僕にアドバイスしてくれたようにね。もしそれが改善できたら、サッカー選手として成長できるとも言ってくれてる」と今までの欠点を克服したことによって自信をつけたようだ。

 イグアインが右サイドでスタメン入りするためには、ロビーニョとポジション争いをすることとなるが、彼はトップ下でプレーするのも好きだという。「シュスター監督は、右サイドかそれよりも前でもプレーできるかって言ったんだ。僕は監督の言うポジションに行くよ。サイドでプレーするかどうかは重要じゃないんだけど、僕はトップ下が好きだな。R・マドリーでのこのポジションは走らなくちゃいけないし、サポートもしなくちゃいけない。すごい能力がないと務まらない場所。いいプレーができなかった時はチームもいいゲーム運びができない」とトップ下のやりがいと大変さについて語り、前線だけでなく、その“つなぎ”もできることを監督にアピールした。

翻訳:堀内和薫
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