元々は医薬品として販売されていた

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   「セレブママ」「カリスマ主婦」と言われ、ヤングママのファッションリーダー的存在でもあった酒井薫子容疑者(29)が麻薬「ケタミン」の所持と使用の疑いで逮捕された。人気グループ「globe」のボーカル、マーク・パンサーさんの妻としても知られているが、この「ケタミン」とはどんな麻薬なのか。

粉末を口や鼻から吸うと幻覚症状が得られる

   厚生労働省の麻薬対策課によると、日本では1970年2月から人を対象とした医薬品として市販され、現在では、動物用医薬品として販売されている。作用は麻酔・鎮痛作用のほか、血圧降下、呼吸抑制などがある。
   07年5月5日付け産経新聞は、

「ケタミンは全身麻酔薬として、特にイヌやネコの去勢、避妊手術を行う獣医師には欠かせない。一方で、粉末を口や鼻から吸うと一時的な記憶喪失や幻覚症状が得られることから、『スペシャルK』『カット』などと呼ばれ、クラブやディスコに出入りする若者らに乱用されている」

と説明している。

   日本では「脱法ドラッグ」として繁華街などで売られ、使用されてきた経緯があったが、04年に東京・六本木で外国人がケタミンを大量摂取し中毒死した。この事件がきっかけで、医薬品にもかかわらず、厚労省は麻薬に指定。07年1月1日から取締りの対象になった。07年上半期は、「ケタミン」の所持、売買での摘発が32件。07年5月15日に、読売新聞東京本社へ拳銃や覚せい剤などが入った宅配便が届き騒動になったが、このなかに「ケタミン」2グラムが入っていた。

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