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成人識別機導入=たばこや飲み物の自動販売機は本当に必要なのだろうか?

成人識別機導入=たばこや飲み物の自動販売機は本当に必要なのだろうか?
地方都市にもたばこ自販機がズラリと並ぶ。(撮影:工藤明子 2007年7月)
【PJ 2007年09月03日】− 日本全国津々浦々で目にするタバコやソフトドリンク類、酒類などの自動販売機。ウィキぺディア「自動販売機」の項によると自販機は全国に552万台もあるそうだ(2002年末)。狭い日本にしてこの数。世界的に見ても群を抜いているのだという。

 東京の私のアパートの入り口にもジュース類の自販機がデン、と置かれている。大家さんが1年ほど前に設置したのだ。利用した事は一度もない。甘い飲料は飲まないし、お茶などは近くのコンビニで割安の2リットルの大瓶を買う。

 狭いスペースに置かれた大きな機械のせいで道路への視界が遮られ、2度出合い頭に自転車と衝突しそうになった。設置前にはなかった事だ。これは危ないというので、以後自販機の横からのぞき見てから道路に出るようにしている。

 私にとっては不要であるばかりか、危険な自販機なのである。大体自販機全般に用がない。小銭が必要で仕方なく普段は飲まない缶コーヒーを買った事が今までに2度あるぐらいで、自販機が便利で不可欠だと思った事は一度もない。

 ノンスモーカーなのでもっと用がないのが、たばこ販売機。来年から自販機に変化がある事は大手新聞が既に伝えているのでご承知の方も多いと思うが、日本たばこ協会など業界3団体は、全国に約62万台あるというたばこの自販機を来年5月から7月までに成人識別機能付自動販売機に替えるという。(1部パイロット地域では既に導入)。

 利用者は「taspo(タスポ)」というICカードを申請して入手し、それを自販機の読み取り部分にかざして、たばこを購入するのだそうだ。冬の夜道をわざわざたばこを買いに出てカードを忘れたら、さぞかし悔しい事だろう。

 この措置はもちろん未成年者のたばこ購入防止が狙いである。ほとんどの未成年の喫煙者は自販機で購入するそうで、たばこの自販機は未成年の喫煙推進に一役買っていた事になる。

 いっそのこと、たばこの自販機を廃止し、全部撤去すれば良かったのではないかと私は思う。喫煙者は今や成人の3分の1以下で、10年連続で過去最低を更新している。こういう状況で自販機は必要だろうか?

 それにしても未成年が簡単にたばこを入手できた時代の何と長かった事だろう。東京都下のある駅の内部にあるたばこ販売機で高校の制服を着た女子生徒が事もなげにマルボロを買うところを見たのはもう10年以上前である。

 酒、たばこの自動販売機も問題だが、お茶やジュースの自販機を軒下に置いている知人の話では電気代が月4000円以上もかかるそうで、これでは全国に500万台以上ある自販機の電力消費は膨大なものとなる。省エネ、エコ対策の上からも自販機全般の数を減らした方がいいのではないだろうか。

 カードがなければたばこを買えない国は日本が初めてではないかと思うが、JTの思惑とは裏腹に、タスポ申請を機に禁煙する成人も増えるかもしれない。【了】

■関連情報
社団法人日本たばこ協会 
http://www.tioj.or.jp/work/f3_7.html

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 工藤 明子【 東京都 】
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