夏の移籍マーケット最終日となった31日、期待された仰天移籍のニュースはないまま夏の移籍マーケットが閉まった。今夏の移籍マーケットを騒がせたダニエウ・アウベスはセビージャに、ロマン・リケルメはビジャレアルに残留する。少なくとも冬の移籍マーケットが開けるまでは…。

 チェルシー行きの話が消滅し、セビージャのデル・ニド会長との関係も険悪なものとなったアウベスにはレアル・マドリーが獲得に動くとの噂がここ数日に渡って報道され、レアル・マドリーはカンテラの選手を放出し、その資金をアウベス獲得に当てるとも言われていた。また、同じくクラブとの関係がうまくいっていないリケルメのボカ・ジュニアーズへの移籍に注目が集まり、最近ではアトレティコ・マドリーと合意に達し、あとはクラブ間での合意のみとの話も出ていた。外国人枠の問題もありこの話は実現しないまま終わったと考えられる。最終的に両選手ともそれぞれクラブに残り、リーガ、そしてチャンピオンズリーグ、UEFAカップを戦っていくことになる。

 その一方で、他のクラブは駆け込み移籍に奔走。ヘタフェはレアル・マドリーからカンテラのデ・ラ・デッドを完全移籍で、グラネロをレンタル移籍で獲得。アトレティコ・マドリーもリュクサンをサラゴサに放出し、バルセロナからモッタを獲得。ベティスは元セビージャでビジャレアルのホセ・マリを獲得し、ラシンはアンデルレヒトからモハメド・チテ、MLSのコロンバス・クルーからダニー・セテラを、レクレアティーボもサイーノス、ハビ・ゲレーロの獲得を決めている。

 移籍マーケットが閉まり、連日に渡って大きな話題を振りまいて来た移籍の噂もこれでしばらく静かな時を迎える。この夏の補強が成功したか否かの判断はまだ先の話。各チームともメンバーは揃った。あとは戦うのみだ。

(スペイン通信)