【気になるトレンド用語】プッシュとプル?携帯電話とパソコンのメールは違うの

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通信が発達した現代社会では、電子メールは仕事からプライベートに至るまで重要なコミュニケーションツールの一つです。

このメールというシステム、パソコンと携帯電話で使い方が違いますね。パソコンでは自分のメールは自分で確認しにいかなければなりませんが、携帯電話のメールは自動で通知されます。同じメールと呼ばれているのにどうして違うのでしょうか?

今回は、インターネットメールを携帯メールのように自動的に端末で受信するシステム「PUSHメール」についてみてみましょう。

■"プル"と"プッシュ"?メールの違い

私たちが一般のパソコンで利用しているプロバイダなどで提供されているメールでは、メールサーバに自分からアクセスしないと自分宛のメールを受け取ることができません。メールを引き出す操作が必要なため、こうしたメールシステムは"PULL(プル)"と呼ばれています。

それに比べ、私たちが日常でよく利用する携帯電話では、自分のメールアドレスに送信されたメールは携帯電話が自動的に受信してくれます。このように自分宛に送られたメールがメールサーバから自分の端末に押し出されてくる(送られてくる)システムを"PUSH(プッシュ)"と呼びます。

オフィスで利用する際は、パソコンメールでも快適ですが、出先や移動中などでは、自動で通知されるPUSHメールが便利ですね。

■便利なケータイのPUSHメールにも弱点が


日本では携帯電話にメール機能が搭載された当初から、携帯電話会社が提供するメールシステム(ソフトバンクモバイルのMMS、NTTドコモのi-modeメール、auのEzwebメールなど)でPUSHメールが採用されています。

携帯電話のPUSHメールは、ユーザーは待っているだけで、新着メールの到着を確認できるため便利ですが、実はいろいろと制限もあります。携帯電話の付加サービスである携帯メールには、文字数、添付ファイルの容量や種類に制限があり、メールアカウントもパソコンで使用することもできません。

つまり、パソコンメールのように大きなファイルを添付したり、長文のメールは利用できないのです。

■海外でのPUSHメール事情


海外ではSMS(ショートメッセージサービス)の利用が一般的ですが、ビジネスマンを中心に普及がめざましいのがResearch In Motion(RIM)が開発した「BlackBerry」です。

BlackBerry端末では、POP3を利用したメールサーバやマイクロソフトのExchange Serverなど、会社のグループウェアのメールボックスに届いたメールを携帯メールのように自動的に端末に送ってくれます。また、スケジュールやアドレス帳の同期が可能であることも人気の理由の一つとなっています。

「BlackBerry」のサービスを利用するには、BlackBerry端末やBlackBerryクライアントソフトウェアを搭載したスマートフォンの他にBlackBerry Enterprise Serverを導入、またはBlackBerryサービスを提供する携帯電話会社と契約する必要があります。

ドコモが秋に導入する「BlackBerry」って何? - +D モバイル

■携帯電話以外でPUSHメールは使えないの?

そんなPUSHメールですが、ふだん会社で使っているパソコンメールでも利用できたら便利そうですね。仕事やプライベートでも、会社のパソコンメールに登録されているアドレスでPUSHメールを利用したいと思った人もいるのではないでしょうか?

そこで、日本でも利用できるPUSHメールサービスをいくつか見てみましょう。

国内であれば、NTTドコモが法人向けに「BlackBerry」をサーバとセットで提供しています。

このサービスは個人での導入はできませんが、個人で利用するならば、Direct Push Technologyを利用して提供されているPUSHメールやスケジュール同期などのサービスがあります。このサービスは、サービスプロバイダの運営するExchangeサーバ(Exchange Server 2003 SP2以上)のアカウントを個別にレンタルすることでPUSHメールを利用できるようにしています。

ここで耳慣れない「Exchangeサーバ」という言葉が出てきましたので説明しておきましょう。

・Exchangeサーバとは
マイクロソフトのサーバ製品。電子メールサーバ機能やPIM情報を管理することができ、グループウェアサーバとして情報の共有ができます。Windows Mobileを搭載した端末を利用することで情報の同期が可能です。

「Exchange+Windows Mobile デバイス」でできること - ITmedia

つまり、Exchange Serverとスマートフォンを利用すれば、携帯電話以外でもPUSHメールは利用できるというわけです。Exchange Serverサービスを利用するには、「Message and Security Future Pack(MSFP)」を搭載したWindows Mobile端末を使用します。国内で販売されている端末では、ドコモの「hTcZ」、ソフトバンクモバイルの「X01HT」、ウィルコムの「W-ZERO3(WS004SH以降)」が利用可能です。
※MSFPを搭載していても、W-ZERO3は仕様によりPUSHメールを受け取ることができないため、PULLでメールを取りに行く必要があります。

このほか、ノキアのE61もこちらからMail for Exchangeをダウンロードしてインストールすることで、PUSHメールを利用することができます。

Exchange Serverサービスは、海外や国内でもサービスが提供されています。海外のサービスプロバイダであってもデータは日本語が使用できます。また、最近では国内のサービスプロバイダも増えていますので、日本語で申し込みや設定が可能になり、敷居も低くなってきています。

・Exchange Serverサービス
4smartphone.net
mail2web.com
Codename
iSLE

このように便利なPUSHメールですが、頻繁にサーバとの通信が発生するので、スマートフォンのバッテリー消費と通信量が増加します。そのため、端末のバッテリーの強化や通信料金の低価格化・定額化などが望まれます。


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